“舎監”の読み方と例文
読み方割合
しゃかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湯呑所ゆのみじょには例のむずかしい顔をした、かれらが「般若はんにゃ」という綽名あだなたてまつった小使がいた。舎監しゃかんのネイ将軍もいた。当直番に当たった数学の教師もいた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そこへ体操の教師を兼ねていた舎監しゃかんが見回りに来て、やがてその舎監のくつおとが寄宿舎の廊下に消えるころになっても、まだ話しこんでいるものがあります。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「この寄宿舎は自治制です。舎監しゃかんってものがない。上級生がモニトルを勤める。だモニトルは誰も帰って来ていないから、差当り音さんに部屋をめて貰い給え」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)