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脱捨
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ぬぎすて
ふりがな文庫
“
脱捨
(
ぬぎすて
)” の例文
拔手
(
ぬきて
)
も見ず
柄
(
つか
)
も
徹
(
とほ
)
れと突立れば哀むべし天一は
其儘
(
そのまゝ
)
其處へ倒れ伏ぬ天忠は
仕遂
(
しすまし
)
たりと法衣を
脱捨
(
ぬぎすて
)
裾
(
すそ
)
をからげ
萬毒
(
ばんどく
)
の木の根を
掘
(
ほり
)
て天一が
死骸
(
しがい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
屹度
(
きつと
)
間
(
ま
)
もなくお
直
(
なほ
)
りでせう。』と、ニキタは
復
(
また
)
云
(
い
)
ふてアンドレイ、エヒミチの
脱捨
(
ぬぎすて
)
た
服
(
ふく
)
を
一纏
(
ひとまと
)
めにして、
小腋
(
こわき
)
に
抱
(
かか
)
へた
儘
(
まゝ
)
、
戸
(
と
)
を
閉
(
た
)
てゝ
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
次の月の
午時頃
(
ひるごろ
)
、浅草警察署の手で、今戸の橋場寄りの或露地の中に、吉里が着て行ツたお
熊
(
くま
)
の半天が
脱捨
(
ぬぎすて
)
てあり
里の今昔
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
次の日の
午時頃
(
ひるごろ
)
、浅草警察署の手で、今戸の橋場寄りの或
露地
(
ろじ
)
の中に、吉里が着て行ッたお熊の
半天
(
はんてん
)
が
脱捨
(
ぬぎすて
)
てあり
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
『きっと
間
(
ま
)
もなくお
直
(
なお
)
りでしょう。』と、ニキタはまた
云
(
い
)
うてアンドレイ、エヒミチの
脱捨
(
ぬぎすて
)
た
服
(
ふく
)
を
一纏
(
ひとまと
)
めにして、
小腋
(
こわき
)
に
抱
(
かか
)
えたまま、
戸
(
と
)
を
閉
(
た
)
てて
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
洋服の先生はかつて磨いた事もないゴム靴を
脱捨
(
ぬぎすて
)
て障子を開けて
這入
(
はい
)
ると、三畳敷の窓の下で、
身体
(
からだ
)
のきかない
老婆
(
ろうば
)
が
咳
(
せき
)
をしている。
赤児
(
あかご
)
がギャアギャア泣いている。
監獄署の裏
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
脱
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
捨
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
“脱”で始まる語句
脱
脱兎
脱出
脱殻
脱線
脱棄
脱落
脱疽
脱走
脱却