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老爺
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ぢいさん
ふりがな文庫
“
老爺
(
ぢいさん
)” の例文
婆樣
(
ばあさん
)
は
上方者
(
かみがたもの
)
ですよ、ツルリンとした
顏
(
かほ
)
の
何處
(
どつか
)
に「
間拔
(
まぬけ
)
の
狡猾
(
かうくわつ
)
」とでも
言
(
い
)
つたやうな
所
(
ところ
)
があつて、ペチヤクリ/\
老爺
(
ぢいさん
)
の
氣嫌
(
きげん
)
を
取
(
とつ
)
て
居
(
ゐ
)
ましたね。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この正直な、働くことの好きな、
獨身者
(
ひとりもの
)
の
老爺
(
ぢいさん
)
は、まるで自分の子か孫のやうに私を思つて呉れました。恐らく太助が私を愛して居たことは、お牧の比では無かつたのでせう。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
くと、それがボズさんと
後
(
のち
)
に
知
(
し
)
つた
老爺
(
ぢいさん
)
であつた。七十
近
(
ちか
)
い、
背
(
せ
)
は
低
(
ひく
)
いが
骨太
(
ほねぶと
)
の
老人
(
らうじん
)
で
矢張
(
やはり
)
釣竿
(
つりざを
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
る。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
此處
(
こゝ
)
は
可
(
か
)
なり
釣
(
つ
)
れます。』と
老爺
(
ぢいさん
)
は
僕
(
ぼく
)
の
直
(
す
)
ぐ
傍
(
そば
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
して
煙草
(
たばこ
)
を
喫
(
す
)
ひだした。けれど
一人
(
ひとり
)
が
竿
(
さを
)
を
出
(
だ
)
し
得
(
う
)
る
丈
(
だけ
)
の
場處
(
ばしよ
)
だからボズさんは
唯
(
たゞ
)
見物
(
けんぶつ
)
をして
居
(
ゐ
)
た。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
“老爺”で始まる語句
老爺様
老爺染