組合くみあひ)” の例文
毎度まいど亂心らんしん之者有り家業ならざる中は養生らうとて入牢仰付らるゝ故則ち願書取上となり翌日よくじつ本郷三丁目徳兵衞組合くみあひ名主付添へ白洲へ罷り出控居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
旦那だんな、お待遠樣まちどほさまづらえ。」何處どこだとおもふ、伊達だて建場たてばだ。組合くみあひつらにかゝはる、とつた意氣いきあらはれる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うばはんとなすにぞ又七は長助にこゑを掛け盜人々々ぬすびと/\よばはりければ長助は先刻せんこくよりほか一人の男と組合くみあひたるが此聲を聞て金をとられては大變たいへん振放ふりはなし又七の懷中くわいちうへ手をいれたる男の横面よこつら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
病後夫が召捕めしとられしよりハツと逆上なしくるまはりしかば長家中皆々みな/\番もすれともやゝもすれば駈出かけいでてあらぬことどものゝしり廻るにぞ是非なく家主とく兵衞并に組合くみあひより願ひ出けるに先達さきだつて御召捕に相成あひなり候庄兵衞の妻とよ亂心らんしん仕つり町内にて種々と介抱かいはうかつ養生仕つり候へども晝夜ちうや安心相成ず難儀なんぎ至極に付何卒御奉行樣にて入牢仰付られ候へば町内ちやうない一同有難仕合なりと申ける是れは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)