紅玉こうぎよく)” の例文
二三日にさんにちつて、とんさんにはなしをした。ちやう其日そのひおな白樺しらかば社中しやちうで、御存ごぞんじの名歌集めいかしふ紅玉こうぎよく』の著者ちよしや木下利玄きのしたりげんさんが連立つれだつてえてた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御年やうやく二十二、青絲せいしみぐし紅玉こうぎよくはだへ平門へいもん第一の美男びなんとて、かざす櫻も色失いろうせて、何れを花、何れを人と分たざりけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
瑠璃るりはささやく紅玉こうぎよくに、(さあれ苦の一聯ひとつらね
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
絶えずわが紅玉こうぎよくかぞへたま
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
緑金りよくこんと、銀と、紅玉こうぎよく
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
紅玉こうぎよく入亂いりみだれて、小草をぐさつた眞珠しんじゆかずは、次等々々しだい/\照増てりまさる、つき田毎たごとかげであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
えめらるど、あるは紅玉こうぎよく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
きえてゆく紅玉こうぎよくのはえ。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
消えせぬほのほ紅玉こうぎよく
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
紅玉こうぎよくひとつ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)