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私
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し
ふりがな文庫
“
私
(
し
)” の例文
そもそも維新の初には百事
皆
(
みな
)
創業にかかり、これは官に支配すべき事、それは
私
(
し
)
に属すべきものと、明らかに分界を論ずる者さえなくして、新規の事業は一切政府に帰し
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私
(
し
)
に於ても誠実が物を言う。僕は同僚との
折合
(
おりあい
)
が好い。喧嘩をして
却
(
かえ
)
って
別懇
(
べっこん
)
になったのもある。一杯飲んで
胸襟
(
きょうきん
)
を開くと皆うい
奴
(
やつ
)
だ。渡る世間に鬼はないという諺は
豪
(
えら
)
い。
ロマンスと縁談
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その改築費及び将来の維持費の如き、一
私
(
し
)
の資力を以てせんこと容易に非ず、
則
(
すなわ
)
ち前に掲げたるが如く今回富士観象会なるものを組織して弘く天下に向て賛助を乞うに至れり
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
昔は
公
(
こう
)
でも
私
(
し
)
でも何でも皆孝で押し通したものであるが今は一面に孝があれば他面に不孝があるものとしてやって行く。即ち昔は一元的、今は二元的である、すべて孝で貫き忠で貫く事はできぬ。
教育と文芸
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その士気の
凜然
(
りんぜん
)
として、
私
(
し
)
に屈せず
公
(
こう
)
に
枉
(
ま
)
げず、私徳私権、公徳公権、内に
脩
(
おさ
)
まりて外に発し、内国の秩序、
斉然巍然
(
せいぜんぎぜん
)
として、その余光を四方に
燿
(
かがや
)
かすも決して偶然にあらず。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
古人の言に、忠臣は孝子の門に
出
(
い
)
ずといいしも、決して偶然にあらず。忠は公徳にして孝は私徳なり、その
私
(
し
)
、修まるときは、この
公
(
こう
)
、美ならざらんと欲するも
得
(
う
)
べからざるなり。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
いずれか邪なる、
固
(
もと
)
より
明断
(
めいだん
)
し難しといえども、
開闢
(
かいびゃく
)
以来の実験に
拠
(
よ
)
り、また今日の文明説に従うときは、一家の
私
(
し
)
のため一国の
公
(
こう
)
のために、多妻多男法は一夫一婦法の
善
(
よ
)
きに
若
(
し
)
かず。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この書生輩の
行末
(
ゆくすえ
)
を察するに、専門には
不得手
(
ふえて
)
にしていわゆる事務なるものに長じ、
私
(
し
)
に適せずして官に適し、官に容れざれば
野
(
や
)
に煩悶し、結局は官私不和の
媒
(
なかだち
)
となる者、その大半におるべし。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“私”の意味
《人称代名詞》
(わたし、わたくし)一人称。
(出典:Wiktionary)
“私”の解説
私(し、わたくし)は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。
この意味における反対語は公(こう、おおやけ)である。例えば、「私用」は仕事に関係のない行動や物品を指し、「公用」はもっぱら仕事上の行動や仕事に用いる物品を指す。
(出典:Wikipedia)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
“私”を含む語句
私等
私語
私達
私通
私生児
私共
私宅
私室
私娼
私部
私刑
私窩子
歇私的里
私娼窟
私曲
私家
私怨
私事
私淑
私方
...