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異名
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いみやう
ふりがな文庫
“
異名
(
いみやう
)” の例文
衆人醉へる中に獨り醒むる者は
容
(
い
)
れられず、斯かる氣質なれば時頼は
自
(
おのづ
)
から
儕輩
(
ひと/″\
)
に
疎
(
うとん
)
ぜられ、瀧口時頼とは武骨者の
異名
(
いみやう
)
よなど嘲り合ひて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
我彼に
異名
(
いみやう
)
あるをしらず——若し我これをその
女
(
むすめ
)
ガイアより取らずば——願はくは神汝と倶にあれ、我こゝにて汝と別れむ 一三九—一四一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ガラツ八と
異名
(
いみやう
)
で呼ばれる八五郎は、さういひ乍らも湧き上がつて來る
滿悦
(
まんえつ
)
を噛み殺すやうに、ニヤリニヤリと長んがい
頤
(
あご
)
を撫で廻すのでした。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
或
(
ある
)
人は
之
(
これ
)
を
以
(
もつ
)
て
仏蘭西
(
フランス
)
の自由を称揚する様ですが、
併
(
しか
)
し自由とは決して悪徳の
異名
(
いみやう
)
で無いと思ひます。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
呼
(
よば
)
れコリヤ多兵衞其方の
異名
(
いみやう
)
を切首と申す由
夫
(
そ
)
は何故に
然樣
(
さやう
)
の名を付て置にやと
尋
(
たづ
)
ねらるゝに多兵衞は
首
(
かうべ
)
を
上
(
あげ
)
恐
(
おそ
)
れながら私し儀
御覽
(
ごらん
)
の如く
此首筋
(
このくびすぢ
)
から脊へ掛けて
切込
(
きりこま
)
れし疵が御座るゆゑ人
呼
(
よん
)
で
渾名
(
あだな
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
ガラツ八といふ安値な
異名
(
いみやう
)
で通る八五郎は、五月の朝の陽を一パイに浴びた格子の中へ、張板を蹴飛ばして、一陣の疾風のやうに飛び込むのでした。
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
偖
(
さて
)
も大岡殿は多兵衞の
異名
(
いみやう
)
切首
(
きりくび
)
と
云
(
いふ
)
譯
(
わけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ガタガタ慶吉といふのは、ちよいと
脅
(
おど
)
かしてもガタガタ顫へるからの
異名
(
いみやう
)
だつたと言ひますぜ
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“異名”の意味
《名詞》
異名(いみょう、いめい)
本名、本来の名称以外の名。俗称・通称・美称・あだ名など。
(出典:Wiktionary)
異
常用漢字
小6
部首:⽥
11画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
“異”で始まる語句
異
異形
異様
異体
異口同音
異議
異存
異状
異見
異人