“いみやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
異名100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある人はこれもつ仏蘭西フランスの自由を称揚する様ですが、しかし自由とは決して悪徳の異名いみやうで無いと思ひます。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
よばれコリヤ多兵衞其方の異名いみやうを切首と申す由は何故に然樣さやうの名を付て置にやとたづねらるゝに多兵衞はかうべあげおそれながら私し儀御覽ごらんの如く此首筋このくびすぢから脊へ掛けて切込きりこまれし疵が御座るゆゑ人よん渾名あだな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ガラツ八といふ安値な異名いみやうで通る八五郎は、五月の朝の陽を一パイに浴びた格子の中へ、張板を蹴飛ばして、一陣の疾風のやうに飛び込むのでした。