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由井
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ゆい
ふりがな文庫
“
由井
(
ゆい
)” の例文
私にはそれが第一不思議だった。私はその二日前に
由井
(
ゆい
)
が
浜
(
はま
)
まで行って、砂の上にしゃがみながら、長い間西洋人の海へ入る様子を
眺
(
なが
)
めていた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
門外
(
おもて
)
の道は、
弓形
(
ゆみなり
)
に
一条
(
ひとすじ
)
、ほのぼのと白く、
比企
(
ひき
)
ヶ
谷
(
やつ
)
の
山
(
やま
)
から
由井
(
ゆい
)
ヶ
浜
(
はま
)
の
磯際
(
いそぎわ
)
まで、
斜
(
ななめ
)
に
鵲
(
かささぎ
)
の橋を渡したよう
也
(
なり
)
。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
約束によって府中のこっちの
由井
(
ゆい
)
宿で、同じ宿屋に泊まりを重ねていたおせい様と歌子は、その飛脚の
文
(
ふみ
)
を見ると、歌子というものがついているのだから
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『
何
(
なに
)
やら
由井
(
ゆい
)
ヶ
浜
(
はま
)
らしい
景色
(
けしき
)
である……。』
私
(
わたくし
)
はそんなことを
考
(
かんが
)
えながら、
格別
(
かくべつ
)
険
(
けわ
)
しくもないその
砂丘
(
すなやま
)
を
登
(
のぼ
)
りつめましたが、さてそこから
前面
(
ぜんめん
)
を
見渡
(
みわた
)
した
時
(
とき
)
に
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これに味方しました三浦大介の子ども三百余騎は、平家の側に立った
畠山
(
はたけやま
)
勢五百余騎と
由井
(
ゆい
)
、
小坪
(
こつぼ
)
の浦で激戦を交えましたが、畠山勢が敗れ武蔵国へ退却しました。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
そこから更にまた三里あまり引っ込んだところだというから、
今日
(
こんにち
)
ではともかくも、そのころでは、かなり
辺鄙
(
へんぴ
)
な土地であったに相違ない。そこに
由井
(
ゆい
)
吉左衛門という豪家があった。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ばかさ加減を言えば
由井
(
ゆい
)
の役だッて同じようなものさ。
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
初乗や
由井
(
ゆい
)
の
渚
(
なぎさ
)
を
駒
(
こま
)
並
(
な
)
めて
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
実朝忌
由井
(
ゆい
)
の
浪音
(
なみおと
)
今も高し
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
由
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
井
常用漢字
小4
部首:⼆
4画
“由井”で始まる語句
由井正雪
由井氏
由井ヶ浜