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甘
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あめ
ふりがな文庫
“
甘
(
あめ
)” の例文
そうなってはもう
啖呵
(
たんか
)
の
音
(
ね
)
も出まい。きっと、俺のこの強い力にほだされて、いつの間にか俺のこの胸へ抱きこまれてくるんだろう。
甘
(
あめ
)
えものだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの晩も腹立ち
紛
(
まぎ
)
れに隠宅を飛び出したが、お弓の泣いているのが気になって、隣の空家に入って、そっと様子を見ていたというから
甘
(
あめ
)
えもんでしょう」
銭形平次捕物控:133 井戸の茶碗
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
日本の警察だって
甘
(
あめ
)
えもんじゃねえか。聞いてた程がものはねえや。サヤマだってそうだ。世界一の名探偵が聞いて呆れるよ。なあに
矢
(
や
)
っ
張
(
ぱ
)
り三万円が欲しくなったのよ。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「こないだね、親方が例の処へ行って朝遅く帰って来たもんだから、お
主婦
(
かみ
)
さんに小言を喰って喧嘩をおっぱじめたんだ。だが後でお主婦さんにあやまっていたよ。
甘
(
あめ
)
えんだな。」
少年の死
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
食物を作らなけりゃ、人間が
活
(
い
)
きていられねえ。その生命の元を作るのは誰だ——と来る。この理窟にゃ誰だってかなわねえ、武者修行なんざあ
甘
(
あめ
)
えもんだ、おれは今日から百姓になる!
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
此間
(
こねえだ
)
も
他処
(
よそ
)
から法事の饅頭が来た時、お店へも出ると彼奴は酒呑だから
甘
(
あめ
)
え物は嫌えだろう、それだのにさ、清助
汝
(
われ
)
がに饅頭をくれてやる、田舎者だから
此様
(
こん
)
な結構な物は食ったことは有るめえ
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ああ、いい酒だ、サルチルサンで
甘
(
あめ
)
え
瓶
(
びん
)
づめとは訳が違う。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「やあ本当だ、
甘
(
あめ
)
え砂糖だ」
柳営秘録かつえ蔵
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「手槍がありゃ投ってお目にかけますぜ、猪や熊だって一と突きだ、人間なんざ
甘
(
あめ
)
えもんで」
銭形平次捕物控:047 どんど焼き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかしおれがもろいのは人情を
対手
(
あいて
)
とする時で、女に
甘
(
あめ
)
えと受け取られちゃあ少し困る。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お前たちの踊りなんぞは
甘
(
あめ
)
えもので、からっきし、物になっちゃあいねえ
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
江戸なア菓子はえらく
甘
(
あめ
)
えって悦ぶだア
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「主人の遠縁で、大きな面をしたい野郎だが、人間は
甘
(
あめ
)
えという話で」
銭形平次捕物控:055 路地の小判
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「なあに、こんな
甘
(
あめ
)
えんじゃいけねえ」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「まだ
甘
(
あめ
)
えか、これでもか!」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「若い女に
甘
(
あめ
)
えのはあつしで」
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「山陽なんぞは
甘
(
あめ
)
えものさ」
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“甘”の解説
あまいこと。あまいもの。甘味を参照。
漢字の部首の一つ。甘部を参照。
甘 (姓) - 漢姓のひとつ。
中国の古代地名、甘のこと。本記事で説明。
甘(かん)は中国の古い地名。現在の中華人民共和国陝西省西安市鄠邑区甘亭鎮にあたる。
夏の帝啓が、諸侯の有扈氏を破った古戦場。この地で、書経の「甘誓」は発表された。
(出典:Wikipedia)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
“甘”を含む語句
甘味
甘美
甘藍
甘藷
甘睡
甘蔗
甘藷畑
甘酸
甘草
甘々
甘薯
甘蕉
花甘藍
甘酒
甘受
甘木
甘垂
甘干
甘葛
甘納豆
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