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玉座
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ぎょくざ
ふりがな文庫
“
玉座
(
ぎょくざ
)” の例文
おかみさんは
金
(
きん
)
の
衣装
(
いしょう
)
を
身
(
み
)
につけて、まえよりもずっと高い
玉座
(
ぎょくざ
)
にすわり、大きな金のかんむりを三つもかぶっていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
などと、
頼山陽
(
らいさんよう
)
は
謳
(
うた
)
い上げた。しかし、
玉座
(
ぎょくざ
)
を拝して、やがて花山院をさがって行った姿には、どこにもそんな悲壮感はなく、
悪
(
わる
)
びれても見えなかった。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで日本の使節もよいことを聞いた、小笠原流にもない礼法を学んだと喜び、いよいよ
宮廷
(
きゅうてい
)
に達し
拝謁
(
はいえつ
)
するとき、使節は
玉座
(
ぎょくざ
)
の前でみな手を鼻に当てた。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
りっぱな
玉座
(
ぎょくざ
)
の
間
(
ま
)
には、ただ
裸
(
はだか
)
の壁が残っているだけで、黒い
糸杉
(
いとすぎ
)
がむかし玉座のあったところをその長い
影
(
かげ
)
でさし示しています。土がこわれた
床
(
ゆか
)
の上に、うず高くつもっています。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
玉座
(
ぎょくざ
)
とも云うべきほどに手数の
込
(
こ
)
んだもので、上に赤い
角枕
(
かくまくら
)
が一つずつ乗せてあった、支那人てえものは
呑気
(
のんき
)
なものでね、こうして
倚
(
よ
)
っかかって談判をするんですと肋骨君が教えてくれた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
そして
漁師
(
りょうし
)
のおかみさんは、金とダイヤモンドでできている高い
玉座
(
ぎょくざ
)
にすわり、大きな金のかんむりをかぶって、金と
宝石
(
ほうせき
)
のしゃくをもっていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
母屋
(
もや
)
の
玉座
(
ぎょくざ
)
には
御簾
(
みす
)
がたれ、お胸のあたりが仰がれる程度にそのすそは巻かれてある。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さて、このあいだ、王女さまは
玉座
(
ぎょくざ
)
におすわりになりました。玉座というものは、せけんでいうほどたのしいものではありません。そこで王女さまは、くちずさみに歌をうたいだしました。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いよいよ当日になり、
玉座
(
ぎょくざ
)
に近き食卓につくと、ろくろく落着いて手を出すものも、口を開くものもなかった。そこで
西郷
(
さいごう
)
は
起
(
た
)
って口を開き厚くご陪食の御礼を申し上げ、かつこれに加えて
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
漁師
(
りょうし
)
がなかにはいってみますと、おかみさんは
玉座
(
ぎょくざ
)
にすわっていました。その玉座は、ひとかたまりの
金
(
きん
)
でつくってあって、高さはたっぷり二マイルぐらいもありそうでした。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
みすぼらしい身なりをした、ひとりの年とったお
婆
(
ばあ
)
さんが——このお婆さんは貧しい階級の人でした——身分のいやしい番人の後について、がらんとした大きな
玉座
(
ぎょくざ
)
の間にはいってきました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
翠花冠
(
はなかんむり
)
の
偽
(
にせ
)
役人、
玉座
(
ぎょくざ
)
の屏風の
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“玉座”の意味
《名詞》
君主の座る席。
(出典:Wiktionary)
“玉座”の解説
玉座(ぎょくざ、en: throne)とは、国家の君主(国王や皇帝など)のためにある座具のこと。日本においては、天皇の玉座である高御座(京都御所紫宸殿)が有名である。抽象的な意味では、玉座が君主制や王権そのものを指すこともある。
(出典:Wikipedia)
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“玉”で始まる語句
玉
玉蜀黍
玉葱
玉鬘
玉章
玉璽
玉菜
玉簾
玉藻
玉垣