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牖
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まど
ふりがな文庫
“
牖
(
まど
)” の例文
伯牛
(
はくぎゅう
)
疾
(
やまい
)
あり、子これを問い、
牖
(
まど
)
より其の手を執りて曰く、之を
亡
(
うしな
)
わん、命なるかな、斯の人にして斯の疾あるや、斯の人にして斯の疾あるやと。——雍也篇——
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
頭は
牖
(
まど
)
に
窺
(
うかが
)
い
尾
(
お
)
は堂に
拖
(
ひ
)
くという素晴らしい大きさである。葉公はこれを見るや
怖
(
おそ
)
れわなないて
逃
(
に
)
げ走った。その
魂魄
(
こんぱく
)
を失い
五色主無
(
ごしきしゅな
)
し、という意気地無さであった。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
怨夢
(
えんむ
)
はすでに去ったるも、怨夢の去りし
牖
(
まど
)
の
孔
(
あな
)
より世界は白き視線を投げて彼が顔をさし
窺
(
のぞ
)
けり、力なげに戸をあくれば、天は大いなる空を開きて未明より罪人を捜しおり
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
易
(
えき
)
に
曰
(
いわく
)
『
納
レ
約自
レ
牖
ムスブヲイルルニマドヨリス
』、まどは明らかなるところなり。たとえば家の内にある人に外より物を言い入るるに、
壁越
(
かべごし
)
にいえば聞こえず、
牖
(
まど
)
よりいえば聞こゆ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
飛衞
(
ひゑい
)
肯
(
きか
)
ずして
曰
(
いは
)
く、
未也
(
まだなり
)
。
亞
(
つい
)
で
視
(
み
)
ることを
學
(
まな
)
ぶべし。
小
(
せう
)
を
視
(
み
)
て
大
(
だい
)
に、
微
(
び
)
を
視
(
み
)
て
著
(
いちじる
)
しくんば
更
(
さら
)
に
來
(
きた
)
れと。
昌
(
しやう
)
、
絲
(
いと
)
を
以
(
もつ
)
て
虱
(
しらみ
)
を
牖
(
まど
)
に
懸
(
か
)
け、
南面
(
なんめん
)
して
之
(
これ
)
を
臨
(
のぞ
)
む。
旬日
(
じゆんじつ
)
にして
漸
(
やうや
)
く
大
(
だい
)
也
(
なり
)
。
三年
(
さんねん
)
の
後
(
のち
)
は
大
(
おほき
)
さ
如車輪焉
(
しやりんのごとし
)
。
術三則
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
故に僅かに狭少なる
牖
(
まど
)
によりて下界を
瞰下
(
みおろ
)
し
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
牖
漢検1級
部首:⽚
15画
“牖”を含む語句
南牖
戸牖
牖上
牖下
窓牖
蓬樞甕牖箪食瓢飲