“牖”の読み方と例文
読み方割合
まど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伯牛はくぎゅうやまいあり、子これを問い、まどより其の手を執りて曰く、之をうしなわん、命なるかな、斯の人にして斯の疾あるや、斯の人にして斯の疾あるやと。——雍也篇——
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
頭はまどうかがは堂にくという素晴らしい大きさである。葉公はこれを見るやおそれわなないてげ走った。その魂魄こんぱくを失い五色主無ごしきしゅなし、という意気地無さであった。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
怨夢えんむはすでに去ったるも、怨夢の去りしまどあなより世界は白き視線を投げて彼が顔をさしのぞけり、力なげに戸をあくれば、天は大いなる空を開きて未明より罪人を捜しおり
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)