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滞留
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たいりゅう
ふりがな文庫
“
滞留
(
たいりゅう
)” の例文
旧字:
滯留
また、
武田
(
たけだ
)
の若君ともあるおんかたが、
拙者
(
せっしゃ
)
の
館
(
やかた
)
へおいでくださったのは天のおひきあわせ。なにとぞ幾年でもご
滞留
(
たいりゅう
)
をねがいまする。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
親方はわたしに、ここがツールーズの町だと言って、しばらくここに
滞留
(
たいりゅう
)
するはずだと話した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
文展
(
ぶんてん
)
で評判の好かった
不折
(
ふせつ
)
の「陶器つくり」の油絵、三千里の
行脚
(
あんぎゃ
)
して此処にも
滞留
(
たいりゅう
)
した碧梧桐「花林檎」の額、子規、碧、虚の短冊、与謝野夫妻、竹柏園社中の短冊など見た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
僕が前年フランスに
滞留
(
たいりゅう
)
して、教師を
雇
(
やと
)
いフランス語を練習していたころ、農政に関するスペインの書を入手し、これを読もうとしたが、僕はスペイン語に不案内であったから、
件
(
くだん
)
の教師に
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
久しく
滞留
(
たいりゅう
)
の
折柄
(
おりから
)
、日本の軍艦がサンフランシスコに航海と聞き、
幸便
(
こうびん
)
だから
之
(
これ
)
に
乗
(
のっ
)
て帰国したいと云うので、その事が
定
(
き
)
まろうとすると、日本の乗組員は米国人と一緒に乗るのは
厭
(
いや
)
だと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
合法的
(
ごうほうてき
)
滞留
(
たいりゅう
)
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「このあいだから、お客さまがご
滞留
(
たいりゅう
)
なので、このごろは、ずっと
荘園
(
そうえん
)
においでなさいます」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一つの町に五、六日も
続
(
つづ
)
けて
滞留
(
たいりゅう
)
いているようなときには、カピがついていさえすれば、親方はわたしを一人手放して外へ出してくれた。親方はつまりわたしをカピに
預
(
あず
)
けたのである。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
大正
(
たいしょう
)
元年
(
がんねん
)
の夏のころ、僕は米国に
滞留
(
たいりゅう
)
していたが、そのころ日本の新聞通信にも
顕
(
あらわ
)
れたことで、シカゴ市における
共和党
(
きょうわとう
)
の大会は近年にない大騒ぎで、独り米国の一大
出来事
(
できごと
)
たるのみならず
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
九月九日から十二日まで、
奥州
(
おうしゅう
)
浅虫
(
あさむし
)
温泉
滞留
(
たいりゅう
)
。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その
公書
(
こうしょ
)
を
浜松
(
はままつ
)
からもたらしてきたお
小姓
(
こしょう
)
とんぼ
組
(
ぐみ
)
の
星川余一
(
ほしかわよいち
)
は、
万千代
(
まんちよ
)
さまへの
申
(
もう
)
しわけに、
鷲
(
わし
)
の
行方
(
ゆくえ
)
をつき
止
(
と
)
めるまで、しばらく
長安
(
ながやす
)
の
詮議
(
せんぎ
)
をたよりに、ここへ
滞留
(
たいりゅう
)
していることになる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「大殿のご容子までは、まだ
窺
(
うかが
)
い上げておりませぬ。……何せい、それと
報
(
し
)
らせてくれた者がありましたので、聞くやいな、われら両人にてすぐに毛利家の使者が
滞留
(
たいりゅう
)
している城外の寺院へ駆けて行きましたので」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お蔭様で大阪にも、ゆっくり
滞留
(
たいりゅう
)
いたしました」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
滞
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
留
常用漢字
小5
部首:⽥
10画
“滞留”で始まる語句
滞留中