“浅虫”の読み方と例文
旧字:淺蟲
読み方割合
あさむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横浜を出帆しゅっぱんすると、浅虫あさむしの海洋研究所を見るために青森まで行き、それからまたゆっくりと南へくだって来た。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
海がみさきで見えなくなった。松林まつばやしだ。また見える。つぎ浅虫あさむしだ。石をせた屋根やねも見える。何て愉快ゆかいだろう。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いかにも軽そうで強風に吹飛ばされそうな感じがする。永久性と落着きのないのは、この辺の天然の反対である。浅虫あさむし温泉は車窓から見ただけで卒業することにした。
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)