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湧出
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わきい
ふりがな文庫
“
湧出
(
わきい
)” の例文
幸薄
(
さいはひうす
)
く暮さるるか、着たるものの見好げにもあらで、なほ書生なるべき姿なるは何にか身を寄せらるるならんなど、思は置所無く
湧出
(
わきい
)
でて、胸も裂けぬべく覚ゆる時
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
靈
(
れい
)
なる
哉
(
かな
)
この石、
天
(
てん
)
の
雨
(
あめ
)
降
(
ふら
)
んとするや、
白雲
(
はくうん
)
油然
(
ゆぜん
)
として
孔々
(
こう/\
)
より
湧出
(
わきい
)
で
溪
(
たに
)
を
越
(
こ
)
え
峯
(
みね
)
を
摩
(
ま
)
する其
趣
(
おもむき
)
は、
恰度
(
ちやうど
)
窓
(
まど
)
に
倚
(
よ
)
つて
遙
(
はる
)
かに
自然
(
しぜん
)
の
大景
(
たいけい
)
を
眺
(
なが
)
むると
少
(
すこし
)
も
異
(
ことな
)
らないのである。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
石の左右に、この松並木の中にも、形の丈の最も
勝
(
すぐ
)
れた松が二株あって、海に寄ったのは
亭々
(
ていてい
)
として雲を
凌
(
しの
)
ぎ、町へ寄ったは
拮蟠
(
きっはん
)
して、枝を低く、
彼処
(
かしこ
)
に
湧出
(
わきい
)
づる清水に
翳
(
かざ
)
す。……
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
汽車の
轟
(
とどろ
)
きの下にも埋れず、何等か妨げ遮るものがあれば、音となく響きとなく、
飜然
(
ひらり
)
と軽く体を
躱
(
か
)
わす、形のない、思いのままに勝手な
音
(
ね
)
の
湧出
(
わきい
)
ずる、空を
舞繞
(
まいめぐ
)
る鼓に翼あるものらしい
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猶
(
なほ
)
かつ
主
(
ぬし
)
ある身の
謬
(
あやま
)
りて
仇名
(
あだな
)
もや立たばなど
気遣
(
きづか
)
はるるに就けて、貫一は彼の
入来
(
いりく
)
るに会へば、冷き汗の
湧出
(
わきい
)
づるとともに、
創所
(
きずしよ
)
の
遽
(
にはか
)
に
疼
(
うづ
)
き立ちて、
唯異
(
ただあやし
)
くも
己
(
おのれ
)
なる者の全く
痺
(
しび
)
らさるるに似たるを
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“湧出”の意味
《名詞》
湧き出ること。
(出典:Wiktionary)
“湧出(
湧出量
)”の解説
湧出量(ゆうしゅつりょう)とは、何らかの液体や気体が地中から湧き出る量を指す言葉。地下水、温泉、原油、天然ガスなどに用いられる。
(出典:Wikipedia)
湧
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“湧出”で始まる語句
湧出量