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気
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いき
ふりがな文庫
“
気
(
いき
)” の例文
旧字:
氣
主婦
(
かみさん
)
が
傾
(
かし
)
げた大徳利の口を
玻璃杯
(
コップ
)
に受けて、茶色に
気
(
いき
)
の立つ酒をなみ/\と注いで貰ひ、立つて飲み乍ら、上目で丑松を眺める
橇曳
(
そりひき
)
らしい下等な労働者もあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鱗硬くして
鍮石
(
しんちゅう
)
を欺く、また馬様の
頸
(
くび
)
もと頭を
擡
(
もた
)
ぐるに大力を出す、口
気
(
いき
)
を吹かば火焔を成し、その
状
(
さま
)
地獄の兇鬼を見るに異ならず(エリス『
古英国稗史賦品彙
(
スペシメンス・オヴ・アーリー・イングリッシュ・メトリカル・ローマンセズ
)
』二版、三巻三六六頁)
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
二つの焜炉に掛けた鍋の中の
脂肪
(
あぶら
)
はふつふつと沸き立った。柔かそうに煮えた
葱
(
ねぎ
)
や、色の変って来た鳥の肉からはさかんに
気
(
いき
)
が立って、うまそうな
香気
(
におい
)
を周囲に
蒔
(
ま
)
き散らした。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『さあ、先生、つけませう。』と丑松は
飯櫃
(
めしびつ
)
を引取つて、
気
(
いき
)
の出るやつを盛り始めた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
斯
(
か
)
うして寺の人と同じやうに早く食ふといふことは、近頃無いためし——朝は必ず
生温
(
なまあたゝか
)
い飯に、煮詰つた汁と
極
(
きま
)
つて居たのが、其日にかぎつては、飯も焚きたての
気
(
いき
)
の立つやつで、汁は又
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
最初に
屠
(
ほふ
)
られた南部牛は、三人掛りで毛皮も殆んど
剥
(
は
)
ぎ取られた。すこし離れてこの
光景
(
ありさま
)
を眺めると、
生々
(
なまなま
)
とした毛皮からは白い
気
(
いき
)
の立つのが見える。一方には
竹箒
(
たけぼうき
)
で板の間の血を掃く男がある。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“気”の解説
気(气、氣 CHEE )、また氣(き)とは、中国思想や道教や中医学(漢方医学)などの用語の一つ。一般的に気は不可視であり、流動的で運動し、作用をおこすとされている。しかし、気は凝固して可視的な物質となり、万物を構成する要素と定義する解釈もある。宇宙生成論や存在論でも論じられた。
(出典:Wikipedia)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“気”を含む語句
気遣
病気
気色
侠気
温気
気合
気質
気勢
雰囲気
蒸気
火気
呆気
気持
気狂
狂気
臭気
無邪気
湿気
食気
気難
...