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棒立
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ぼうだち
ふりがな文庫
“
棒立
(
ぼうだち
)” の例文
「はい、」と柳の下で、
洗髪
(
あらいがみ
)
のお品は、手足の
真黒
(
まっくろ
)
な配達夫が、
突当
(
つきあた
)
るように目の前に
踏留
(
ふみと
)
まって
棒立
(
ぼうだち
)
になって
喚
(
わめ
)
いたのに、驚いた顔をした。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、
嫌
(
いや
)
がるのを無理に引張つて
往
(
ゆ
)
くと、魂でも吸ひつけられたやうにその前に
棒立
(
ぼうだち
)
になつて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
生前
(
せいぜん
)
顔を合わすれば
棒立
(
ぼうだち
)
に立ってよくは口もきけず、幼年学校でも士官学校でも学科はなまけ、病気ばかりして、晩年には殊に
謀叛気
(
むほんぎ
)
を見せて、恩義を
弁
(
わきま
)
えたらしくもなかった篠原良平が
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そこでまた
棒立
(
ぼうだち
)
になつたまま
少時
(
しばらく
)
お房のことを考へる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
宇津木は「うん」と云つた
切
(
きり
)
、
棒立
(
ぼうだち
)
に立つてゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
「はい、」と
柳
(
やなぎ
)
の
下
(
した
)
で、
洗髮
(
あらひがみ
)
のお
品
(
しな
)
は、
手足
(
てあし
)
の
眞黒
(
まつくろ
)
な
配達夫
(
はいたつふ
)
が、
突當
(
つきあた
)
るやうに
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
踏留
(
ふみと
)
まつて
棒立
(
ぼうだち
)
になつて
喚
(
わめ
)
いたのに、
驚
(
おどろ
)
いた
顏
(
かほ
)
をした。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
とぶつきら
棒立
(
ぼうだち
)
。
仲屋
(
なかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
と
云
(
い
)
ふ
身
(
み
)
の、から
脛
(
すね
)
の、のツぽが
答
(
こた
)
へる。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
棒
常用漢字
小6
部首:⽊
12画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“棒”で始まる語句
棒
棒杭
棒縞
棒切
棒鼻
棒手振
棒片
棒鱈
棒頭
棒術