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核
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さね
ふりがな文庫
“
核
(
さね
)” の例文
それを言明しても、果物が堅実な
核
(
さね
)
を蔵しているように、神話の包んでいる人生の重要な物は、保護して行かれると思っている。
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
が、それよりも不思議なのはその実は
核
(
さね
)
のあるところに美しい
赤児
(
あかご
)
を一人ずつ、おのずから
孕
(
はら
)
んでいたことである。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
また、舟夫は梅干しの
核
(
さね
)
を水中に投ずることと、船中に柿の核を焼くことを嫌う迷信がある。また、
市子
(
いちこ
)
口寄せもあるが、これを「教え」と呼んでいる。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
乞兒
(
かたゐ
)
は人に小銅貨をねだり、
麪包
(
パン
)
をば買はで氷水を飮めり。二つに割りたる大西瓜の肉赤く
核
(
さね
)
黒きは、いづれの店にもありき。これをおもへば
唾
(
つ
)
湧
(
わ
)
きて堪へがたし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
郁子
(
むべ
)
食
(
は
)
むとひたぶるの子らやうちすすりしじに
核
(
さね
)
吐き眼もまじろがず
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
割
(
さ
)
きて見れば果せるかな、
核
(
さね
)
おのずから
飛
(
とん
)
で
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
玉のしづくに
核
(
さね
)
ぐみて
茴香
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
核
(
さね
)
ぐみし
茱萸
(
ぐみ
)
は、
端山
(
はやま
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
郁子
(
むべ
)
食
(
は
)
むとひたぶるの子らやうちすすりしじに
核
(
さね
)
吐き眼もまじろがず
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この話をば、ほと/\道の曲りめごとに
浚
(
さら
)
へ行くほどに、
賣漿婆
(
みづうりばゞ
)
はをぢが長物語の
酬
(
むくい
)
に、
檸檬
(
リモネ
)
水
一杯
(
ひとつき
)
を
白
(
たゞ
)
にて與へ、をぢと我とに分ち飮ましめ、又別に臨みて我に
核
(
さね
)
の落ち去りたる
松子
(
まつのみ
)
一つ得させつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
割
(
さ
)
きて
見
(
み
)
れば
果
(
はた
)
せるかな、
核
(
さね
)
お
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
とり
食
(
は
)
めば
核
(
さね
)
は多けど齒にしみてすがすがしかも
郁子
(
むべ
)
の實のつゆ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
とり
食
(
は
)
めば
核
(
さね
)
は多けど歯にしみてすがすがしかも
郁子
(
むべ
)
の実のつゆ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
核
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
“核”を含む語句
核子
結核
核心
肺結核
腎臓結核
中核
瓜核顔
水素核
結核性
粟粒結核
瓜核
腸結核
肴核
真核
結核菌
脊髄結核
結核症
草乎苅核
陽核子
結核患者
...