“市子”の読み方と例文
読み方割合
いちこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巫女みこでも市子いちこでも、三十そこ/\の餅肌、惡くねえ女だ。その行水を、始めから終りまで、ヂツと眺めて居るのは、樂ぢやありませんね」
ワカとは他府県の市子いちこ口寄せのことで、種々の予言をするものである。また、天狗てんぐについては名高い古峰こぶはらがあるも、ここには略しておく。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
従来あった梓巫あずさみこ市子いちこ祈祷きとう狐下きつねさげなぞの玉占たまうら、口よせ等は一切禁止せらるるか。寺住職の家族はその寺院に居住のまま商業を営んでも苦しくないか。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)