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らいげつ
昨日あたりから、あたたかな
風が、
吹きはじめました。もう
春がやってくるのです。
吉雄の
学年試験も
終わって、
来月からは六
年生になるのでした。
場長がなにか
声高に近くの人に話すのを聞くと、
来月にはいるとそうそうに、
駒場農学校の
卒業生のひとり
技手として
当場へくるとの話であった。
糟谷はおぼえずひやりとする。
「その方はまあ安心なの。
来月から新聞の方が大抵出来るらしいんです」
「お
母さん、
僕が、
大きくなるまで
達者でいてください。
来月から、
昼間働いて、
夜学にいきますから。」
三郎は、また
病気がなおって、これも
来月のはじめから、
工場へ
帰ることになりました。
二人は、ここ
数日間を
楽しく
遊ぼうと
緑色の
芽が
萌え
出た
堤の
上まで、
出てきたのでした。