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末寺
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まつじ
ふりがな文庫
“
末寺
(
まつじ
)” の例文
伝通院地内
(
でんつういんちない
)
の
末寺
(
まつじ
)
へ
盗棒
(
どろぼう
)
が
放火
(
つけび
)
をした。水戸様時分に
繁昌
(
はんじょう
)
した
富坂上
(
とみざかうえ
)
の何とか云う料理屋が、いよいよ
身代限
(
しんだいかぎ
)
りをした。
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
僧「あれは牛込の
旗下
(
はたもと
)
飯島平左衞門様の娘で、
先達
(
さきだっ
)
て亡くなりまして、全体
法住寺
(
ほうじゅうじ
)
へ葬むる
筈
(
はず
)
のところ、当院は
末寺
(
まつじ
)
じゃから
此方
(
こちら
)
へ葬むったので」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
枕橋
(
まくらばし
)
を北へ渡って、徳川家の邸の南側を行くと、同じ側に常泉寺の大きい門がある。わたくしは本堂の周囲にある墓をも、境内の
末寺
(
まつじ
)
の庭にある墓をも一つ一つ検した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
末寺
(
まつじ
)
ながら上野では幅の利けた高徳、外に寺男の彌十老人と、小坊主が二人、それに
檀家
(
だんか
)
から豫つて居るお類といふ年増女が一人、——年増といふとあだつぽく聞えますが
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今は
既
(
すで
)
に
物故
(
ぶっこ
)
したそうですが、
是
(
こ
)
れは東本願寺の
末寺
(
まつじ
)
、
光永寺
(
こうえいじ
)
と申して、
下寺
(
したでら
)
の三ヶ寺も
持
(
もっ
)
て居る
先
(
ま
)
ず長崎では名のある
大寺
(
おおでら
)
、そこの和尚が京に
上
(
のぼ
)
って何か立身して
帰
(
かえっ
)
て来て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
花の寺
末寺
(
まつじ
)
一念三千寺
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
末寺
(
まつじ
)
ながら上野では幅の利いた高徳、外に寺男の弥十老人と、小坊主が二人、それに檀家から預かっているお
類
(
るい
)
という年増女が一人、——年増というとあだっぽく聞えますが
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
丁度六日目に美濃の
南泉寺
(
なんせんじ
)
の
末寺
(
まつじ
)
で、谷中の
随応山
(
ずいおうざん
)
南泉寺の徒弟で、名を
宗達
(
そうたつ
)
と申し、十六才の時に京都の
東福寺
(
とうふくじ
)
へまいり、修業をして段々
行脚
(
あんぎゃ
)
をして、美濃路
辺
(
あたり
)
へ廻って帰って来たので
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“末寺”の意味
《名詞》
末寺(まつじ)
本山の寺院に付属または支配下にある寺院。
(出典:Wiktionary)
“末寺”の解説
末寺(まつじ)とは、本山の支配下にある寺院のことを指す。江戸時代の本末制度成立以前においては、今日とはやや違った意味を持っている。
(出典:Wikipedia)
末
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“末”で始まる語句
末
末期
末裔
末枯
末子
末世
末梢
末路
末席
末代