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有様
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ありよう
ふりがな文庫
“
有様
(
ありよう
)” の例文
旧字:
有樣
「
隠
(
かく
)
すにゃ
当
(
あた
)
らないから、
有様
(
ありよう
)
にいって
見
(
み
)
な、
事
(
こと
)
と
次第
(
しだい
)
に
因
(
よ
)
ったら、
堺屋
(
さかいや
)
は、このままお
前
(
まえ
)
には
会
(
あわ
)
せずに、
帰
(
かえ
)
ってもらうことにする」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ええそれが
私
(
わたくし
)
は襟許から、氷を浴びたような気が致して、釘附にされたように立止って見ました。
有様
(
ありよう
)
は腰ががくついて
歩行
(
ある
)
けませなんだので。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
有様
(
ありよう
)
を申せば、われら通辞の者にても、オランダの文字を心得おるものは、われら一両人のほかは、とんとござらぬ。
蘭学事始
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「わたしというものもある身で、短気な心を出さんしたその訳を、
有様
(
ありよう
)
に言って聞かせてくださいませ」
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
「なかなか、そんなことで、
有様
(
ありよう
)
に口を開く男とも見えませぬ。しかし、
不愍
(
ふびん
)
なところもあるので」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
このまゝ
真直
(
まっすぐ
)
に東京へ帰らうか、それとも湯河原へ引返さうかと、わたくしは色々にかんがへてゐましたが、どう考へてもそんなことの
有様
(
ありよう
)
は無いやうに思はれました。
停車場の少女:――「近代異妖編」
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼は宮を見る毎に
大
(
おほい
)
なる手柄をも成したらんやうに吾が
識
(
し
)
れるほどの親といふ親は、皆才覚無く、
仕合
(
しあはせ
)
薄くて、
有様
(
ありよう
)
は気の毒なる人達
哉
(
かな
)
、と
漫
(
そぞろ
)
に己の誇らるるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
広言には似たれど、真実のこと。桑山殿へ、瀬兵衛がそう申したと、
有様
(
ありよう
)
に、伝えておくりゃれ
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
有様
(
ありよう
)
は、関東へ下って、
慶喜
(
よしのぶ
)
公の
麾下
(
きか
)
に加わって、一働きいたそうとの所存と見え申す」
乱世
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ここで俺が戸田家の家来たる兄に
有様
(
ありよう
)
を打明けてみたところで、別段
差障
(
さしさわ
)
りの生ずるようなこともあるまい。このたびの事は、親兄弟たりともいっさい
漏
(
も
)
らすまいという誓約はある。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
「今聞けば、撲っても、
有様
(
ありよう
)
にものをいわぬ男——と仰っしゃいましたが、訊いて下されば、何でもいいます。訊きもせず、幾日も、暗い所へ
抛
(
ほう
)
り込まれては堪りません」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
有様
(
ありよう
)
にお答え下されい。われら存ずる子細もござるほどに
蘭学事始
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“有”で始まる語句
有
有難
有無
有之
有頂天
有耶無耶
有名
有明
有体
有縁