月給げっきゅう)” の例文
もっとも、一街頭がいとう朝鮮人ちょうせんじんのくつなおしに裏皮うらがわをとりかえさせて、月給げっきゅうのほとんど全部ぜんぶはらわせられたことがあります。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このうえなき満足まんぞくもっ書見しょけんふけるのである、かれ月給げっきゅう受取うけとると半分はんぶん書物しょもつうのについやす、その六りているへやの三つには、書物しょもつ古雑誌ふるざっしとでほとんどうずまっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
... 署長が見たら今のことでしょう、けれども署長しょちょうわらってました。なぜって巡査じゅんさなんてものは実際じっさい月給げっきゅうわずかですしね、くらしにこまるものなんです。」「なるほどねえ、そりゃそうだねえ。」
バキチの仕事 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かれは、んだ金魚きんぎょが三びきで一万円まんえんはしたろうということや、自分じぶん月給げっきゅうすくなく、とてもあんなのはえないということを、くりかえし同僚どうりょうはなしたし、また事件発見者じけんはっけんしゃ島本医学士しまもといがくしにまで
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
正吉しょうきちは、月給げっきゅうはいった翌日よくじつのこと、田舎いなかへいく高橋たかはしのために、送別会そうべつかいひらくことにしました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)