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はじめて
ふりがな文庫
“
最初
(
はじめて
)” の例文
咄嗟
(
とっさ
)
の間、世にも
媚
(
なまめ
)
かしい雪のような女の顔を見たのであった、そうして愛吉がお夏を見たのは、それが
最初
(
はじめて
)
だというのである。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そして、ひもじいでせう、きつと。
寢
(
ね
)
る前に何か御飯を食べさせておやりなさい。ミラアさん。御兩親を離れて、學校へ來たのは、
最初
(
はじめて
)
なの、お孃さん?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
先達
(
せんだって
)
からちょくちょく盗んだ炭の高こそ多くないが
確的
(
あきらか
)
に人目を忍んで
他
(
ひと
)
の物を取ったのは今度が
最初
(
はじめて
)
であるから一念
其処
(
そこ
)
へゆくと今までにない不安を覚えて来る。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
しかしそれは何故だろう? そうだそれは何故だろう? 葉之助にとって「鼓ヶ洞」は何んの関係もないではないか、今度が
最初
(
はじめて
)
の訪問ではないか。鏡葉之助は鏡葉之助だ。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あかつきの星どもの
最初
(
はじめて
)
の歌をさまたげはなさらなかった
心のゆくところ(一幕)
(新字新仮名)
/
ウィリアム・バトラー・イエイツ
(著)
▼ もっと見る
最初
(
はじめて
)
の黒衣よ、どらやきの美しく見ゆる日よ
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
「
勘弁
(
かんべん
)
して
下
(
く
)
らつせえ。うゝとも、すうとも
返答
(
へんたふ
)
打
(
う
)
つ
術
(
すべ
)
もねえだ…
私
(
わし
)
、
先生
(
せんせい
)
と
言
(
い
)
はれるは、
臍
(
ほぞ
)
の
緒
(
を
)
切
(
き
)
つては
最初
(
はじめて
)
だでね。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんな
慇懃
(
いんぎん
)
な挨拶をしたのは、二人とも二人には
最初
(
はじめて
)
で。玄関の障子にほとんど裾の
附着
(
くッつ
)
く処で、向い合って、こうして、さて別れるのである。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
教場でこそあれ、二人だけで口を利くのは、
抑々
(
そもそも
)
生れて以来
最初
(
はじめて
)
である。が、これは教場以外ではいかなる場合にても、こうであろうも計られぬ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
名誉に、とお思いなすったか、それとも
最初
(
はじめて
)
の御出産で、お喜びの余りか、英臣さんは現に貴女の
御父上
(
おとうさん
)
だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「これが
最初
(
はじめて
)
だ、富山へ来てから一番
前
(
さき
)
に遣ったのよ。それからね、見ねえ。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
李花は病床にあれりしなる、同じ我家の内ながら、渠は深窓に養はれて、浮世の風は知らざる身の、
爾
(
しか
)
くこの室に出でたるも恐らくその日が
最初
(
はじめて
)
ならむ、長き
病
(
やまい
)
に
俤
(
おもかげ
)
窶
(
やつ
)
れて、
寝衣
(
しんい
)
の姿なよなよしく
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
李花は病床にあれりしなる、同じ我家の内ながら、渠は深窓に養われて、浮世の風は知らざる身の、しかくこの室に出でたるも恐らくその日が
最初
(
はじめて
)
ならむ、長き病に
俤
(
おもかげ
)
窶
(
やつ
)
れて、
寝衣
(
しんい
)
の姿なよなよしく
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
馴
(
なれ
)
ツこになつて
親
(
したし
)
んで居たけれども、泊るのは
其夜
(
そのよ
)
が
最初
(
はじめて
)
。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と男泣き、
此奴
(
こいつ
)
生れて
最初
(
はじめて
)
なるべし。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“最初”の意味
《名詞・形容動詞》
最 初(さいしょ)
最も初め。物事の始まり。
(出典:Wiktionary)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“最初”で始まる語句
最初愛