明暗めいあん)” の例文
大江山隊長を先頭に、大辻珍探偵をビリッコに、一行十一勇士は勇ましくも土竜もぐらのように(というと変だが)、明暗めいあんもわからぬ地中にもぐりこんだ。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかも、その暗記あんき仕方しかたといふのが、日光につくわうなかで、つぎくもつぎ夕方ゆふがたつぎ電燈でんとう結局けつきよく最後さいご蝋燭らふそくひかりなかでといふふう明暗めいあん順序じゆんじよつてらしながら研究けんきう暗記あんき
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
小松こまつと林。林の明暗めいあんいろいろの緑。それに生徒せいとはみんな新鮮しんせんだ。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
蟻はその明暗めいあんに、草の香ひに白い妄像まうざうをゑがきながら
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
明暗めいあん一張一弛いつちやういつし
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
明暗めいあん両童子りょうどうじ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのまばゆい明暗めいあんのなかで
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)