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數珠
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じゆず
ふりがな文庫
“
數珠
(
じゆず
)” の例文
新字:
数珠
「とに角、三浦屋のお職まで張つた女が、
袈裟
(
けさ
)
を掛けて
數珠
(
じゆず
)
を
爪繰
(
つまぐ
)
り乍ら歩くんだから、
象
(
ぞう
)
の上に乘つけると、そのまゝ
普賢菩薩
(
ふげんぼさつ
)
だ」
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鼠
(
ねずみ
)
のぐたりとした
帽子
(
ばうし
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
片手
(
かたて
)
に
其
(
そ
)
の
杖
(
つゑ
)
、
右
(
みぎ
)
の
手首
(
てくび
)
に、
赤玉
(
あかだま
)
の
一連
(
いちれん
)
の
數珠
(
じゆず
)
を
輪
(
わ
)
にかけたのに、
一
(
ひと
)
つの
鐸
(
りん
)
を
持添
(
もちそ
)
へて、チリリリチリリリと、
大
(
おほき
)
な
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
つて
鳴
(
な
)
らし
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
六郎 この三人を
數珠
(
じゆず
)
つなぎにして、南の御奉行所へ
牽
(
ひ
)
いて行くのだ。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
振り返つてクワツと眼を剥いたのは、五十近い
修驗者
(
しゆげんじや
)
、總髮に
兜巾
(
ときん
)
を頂き、輪
袈裟
(
げさ
)
をかけて
數珠
(
じゆず
)
を押し揉む、凄まじい髯男です。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それ、
山伏
(
やまぶし
)
と
言
(
い
)
つぱ
山伏
(
やまぶし
)
なり、
何
(
なん
)
と
殊勝
(
しゆしよう
)
なか。」と
先
(
ま
)
づ
威張
(
ゐば
)
つて、
兜巾
(
ときん
)
を
傾
(
かたむ
)
け、いらたかの
數珠
(
じゆず
)
を
揉
(
も
)
みに
揉
(
も
)
んで、
祈
(
いの
)
るほどに、
祈
(
いの
)
るほどに、
祈
(
いの
)
れば
祈
(
いの
)
るほど、
大
(
おほき
)
な
茸
(
きのこ
)
の、あれ/\
思
(
おも
)
ひなしか
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
妾のお源は殊勝らしく
數珠
(
じゆず
)
など
爪繰
(
つまぐ
)
つてをりますが、身體は思ひの外立派で、ずゐぶん半盲の大男一人を、殺せないことはないかも知れません。
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猛烈に暴れるのを縛つて、續いて江崎屋の清五郎を、それから——年増藝者のおりんとお袖とを、四人
數珠
(
じゆず
)
繋ぎにして、その朝のうちに送つてしまつたのです。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
數珠
(
じゆず
)
を首に卷いて
經帷子
(
きやうかたびら
)
、不氣味な白い眼を
剥
(
む
)
いて、凄まじい死に顏ですが、五十五といふにしては達者な老人で、小造りながら
筋骨
(
きんこつ
)
も
逞
(
たくま
)
しく、不意を襲はれなければ
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
隣りの部屋の寶雲齋は、
數珠
(
じゆず
)
を押し揉み押し揉み、勝ち誇つた調子で、祈り續けて居ります。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あつしがゐさへすれば、黒雲五人男を
數珠
(
じゆず
)
つなぎにしますよ。癪にさはることに昨日友達五六人と川崎へ行つて、一と晩飮み明かして、朝がけに歸つて來ると、大變な騷ぎぢやありませんか」
銭形平次捕物控:239 群盗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鐵童はさう言つて、目の前で
數珠
(
じゆず
)
を振るのです。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
數
部首:⽁
15画
珠
常用漢字
中学
部首:⽟
10画
“數珠”で始まる語句
數珠繋