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敢果
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はか
忍び今の身の
敢果なき
體を
喞ちつゝ
如何なる因果と
泣沈むにぞ文右衞門は
状を
正しコレお政其方は何とて其樣に
未練なることを
華尾先生も
此お仲間で身分のある家から女房を
娶つて其縁に頼つて
敢果ない出世をしやうといふのが生涯の大望だ。
男にてもあれかしと
敢果なき
事を
占なひて、
表面は
無情つくれども、
子安のお
守り
何くれと、
人より
聞きて
來た
事を
其まゝ、
不案内の
男の
身なれば
間違ひだらけ
取添へて、
美尾が
母に
萬端を
頼めば
さしてぞ急ぎ
行實に人間の一生は
敢果なき事
草葉に
置る
露よりも
猶脆しとかや如何に
貧苦に
責られても親子
諸共苦しまば又
能事も有べきに別れ/\に
楢の
葉や子の
手柏を