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折曲
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おりまが
ふりがな文庫
“
折曲
(
おりまが
)” の例文
上框
(
あがりぐち
)
が三畳で、直ぐ次がこの六畳。前の縁が
折曲
(
おりまが
)
った処に、もう
一室
(
ひとま
)
、障子は
真中
(
まんなか
)
で開いていたが、閉った蔭に、床があれば有るらしい。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
入側
(
いりがわ
)
付きで
折曲
(
おりまが
)
って十二畳敷であります、
肱掛窓
(
ひじかけまど
)
で谷川が
見下
(
みおろ
)
せる様になって、山を前にして
好
(
よ
)
い景色でございます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私の
家族
(
うち
)
は御飯のとき、向側の角が祖母、火鉢をはさんで父、すこしはなれて母、母の横から小さい姉妹が
折曲
(
おりまが
)
って、祖母の前が丁度私の居場所になる。みんな、
各自
(
めいめい
)
のお膳を行儀よくひかえる。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
と廊下で別れて、一人が
折曲
(
おりまが
)
って二階へ上る後から、どしどし乱入。とある六畳へのめずり込むと、蒲団も待たず、
半股引
(
はんももひき
)
の薄汚れたので
大胡坐
(
おおあぐら
)
。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人が来たかと驚き慌てゝ丈助はバラ/\/\と須崎の土手を
折曲
(
おりまが
)
って逃げてしまう。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
件
(
くだん
)
の楓を左の方に低く
視
(
なが
)
めて、右へ
折曲
(
おりまが
)
ってもう
一谷戸
(
ひとやと
)
、雑木の中を奥へ入ろうとする処の、
山懐
(
やまふところ
)
の土が崩れて、目の下の田までは落ちず、
径
(
こみち
)
の端に、抜けた岩ごと泥が
堆
(
うずたか
)
かった。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
只だ窓々に
鉄網
(
かなあみ
)
が張ってあるだけの事、また屋敷の向う側の土手に添うて
折曲
(
おりまが
)
った腰掛がありまして、丁度
白洲
(
しらす
)
の模様は今の芝居のよう、奉行の
後
(
うしろ
)
には
襖
(
ふすま
)
でなく障子が
箝
(
はま
)
っていまして
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
店の
処
(
とこ
)
は土間になって居りまして、
折曲
(
おりまが
)
って内へ入るんでがすが、土間へは、
薪
(
まき
)
を置いたり炭俵を積んどくですが、二間ぐれえはごぜえます、庭も
些
(
ちっ
)
とばかりあって、奥が六畳になって
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうも
真実
(
ほんと
)
か
虚言
(
うそ
)
か旦那さまのお心持が聞きたいと思ったのでございましょうか、今そっと抜足を致して玄関の式台を上り、長四畳へ這入って参り、
折曲
(
おりまが
)
って入側の方へ附いて来ます途端に
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
“折”で始まる語句
折
折角
折檻
折々
折柄
折敷
折鞄
折助
折悪
折節