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復讐
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しかえし
ふりがな文庫
“
復讐
(
しかえし
)” の例文
「おらあ今、肚を決めた。てめえと武蔵とが、俺の生涯を誤らせたのだから、おれも生涯、てめえと武蔵とに、
復讐
(
しかえし
)
してやるのだ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もう一度石に
喰
(
くい
)
ついても
恢復
(
なお
)
って、
生樹
(
なまき
)
を裂いた己へ
面当
(
つらあて
)
に、早瀬と手を引いて
復讐
(
しかえし
)
をして見せる元気は出せんか、意地は無いか。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
復讐
(
しかえし
)
は簡単だよ。これから人間の画かきどもが何を描こうとも、おれ達はわざと気づかないふりをして
外
(
そ
)
っ
方
(
ぽう
)
を向いているんだ。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「それから
彼奴
(
あいつ
)
は妾にも仇だ。
先刻
(
さっき
)
妾を突き倒して、半殺しの目に逢わした奴だ。お前達は
其
(
そ
)
の
復讐
(
しかえし
)
をしてお
呉
(
く
)
れ。頼んだよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何とかして
復讐
(
しかえし
)
をしなければ引込みの付かない形になってしまっているのであったが、しかしそこがチャンチャン坊主と云われた源次の特徴であったろうか
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
だから
村
(
むら
)
じゅうでは、その
乞食
(
こじき
)
の
子
(
こ
)
をにくまないものがない。けれど、しかるとかえって
復讐
(
しかえし
)
をするので、だれも
恐
(
おそ
)
れていた。
乞食
(
こじき
)
の
子
(
こ
)
は、
夜
(
よる
)
になっても
泊
(
と
)
めてくれるものがない。
つばめと乞食の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
復讐
(
しかえし
)
がこわいから、覚えてるがいい
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「おれは
復讐
(
しかえし
)
をするんだ」
乞食
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
『そんな事を云って、又わたくしの気を
鈍
(
にぶ
)
らせ、真綿で首を
縊
(
くく
)
るように、じりじりと、
復讐
(
しかえし
)
なさるので御座いましょう』
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一方に、それは北海道名物の、監獄部屋から脱出した人間が、
復讐
(
しかえし
)
を恐れて隠れているのだ……といったような
穿
(
うが
)
った説が出るかと思うと、イヤそうではあるまい。
キチガイ地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ほんとうに
忌々
(
いまいま
)
しいたらありゃしない。ひとの
失敗
(
しくじり
)
を自分の
幸福
(
しあわせ
)
にするなんて。今度出逢ったが最後、この剣でもって思いきりみなの
復讐
(
しかえし
)
をしてやらなくっちゃ。」
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
復讐
(
しかえし
)
は大好き——しっかりその銅像の目をお打ちなさいよ。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、おぬしの実力を知っているので、その
復讐
(
しかえし
)
を、宝蔵院の手でさせてやろう、こう、うまいことを
彼奴
(
きゃつ
)
らは考えた。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「じゃ、どうすればいいんだ。
復讐
(
しかえし
)
もしないで黙って待っていろというのか。」
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
今。御城門へ訴えて来た、萩井十太夫殿のお娘——小夜どのがそう申すのじゃ。しかも、その訴えによれば、平四郎自身が、小夜どのに、自己のやった
復讐
(
しかえし
)
を
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
咬まれただけで、俺の恥でもなければ、俺の戦法が悪くて負けたわけでもない。従って俺の部下は、なおのこと、この
復讐
(
しかえし
)
を誓っても、この孟獲を見捨てるようなことは断じてないのだ
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……だけど、あまりといえば憎い奴——悪い代官——それにおれが恩人とも思っている山吹さまを、
酷
(
ひど
)
い
目
(
め
)
にあわすので、つい
復讐
(
しかえし
)
をしてやる気になったんです、悪いことは
重々
(
じゅうじゅう
)
知っておりましたが
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「金になるばかりでなく、
復讐
(
しかえし
)
にもなる、いわば一挙両得なんで」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(
復讐
(
しかえし
)
に来たな)という恐怖だった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『——
復讐
(
しかえし
)
?』
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“復讐(
報復
)”の解説
報復(ほうふく、en: revenge リベンジ)とは、自分に害を与えた相手に対して、それと釣り合う害を返すこと。仕返し(しかえし)、復讐(ふくしゅう)ともいう。
(出典:Wikipedia)
復
常用漢字
小5
部首:⼻
12画
讐
漢検1級
部首:⾔
23画
“復讐”で始まる語句
復讐心
復讐戦
復讐魔
復讐的
復讐神
復讐者
復讐崇拝
復讐熊腹帯