“当節”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうせつ77.8%
たうせつ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、当節とうせつ評判の人物だから、話に聞いて、大体の想像はつく。ハテナ、喬之助ではないかナ——と思った瞬間しゅんかん、長庵はすぐ思い返した。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「中学校だっけね、乃公おれは子供を持った事がねえから当節とうせつの学校の事はちっとも分らない。大学校まで行くにゃまだよほどかかるのかい。」
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「中学校だつけね、乃公おれは子供を持つた事がねえから当節たうせつの学校の事はちつともわからない。大学校まで行くにやまだ余程よほどかゝるのかい。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
また万金丹まんきんたん下廻したまはりには、御存ごぞんじのとほり、千筋せんすぢ単衣ひとへ小倉こくらおび当節たうせつ時計とけいはさんでます、脚絆きやはん股引もゝひきこれ勿論もちろん草鞋わらぢがけ、千草木綿ちくさもめん風呂敷包ふろしきづゝみかどばつたのをくびゆはへて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)