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当時
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そのかみ
ふりがな文庫
“
当時
(
そのかみ
)” の例文
旧字:
當時
恋々
(
れんれん
)
たるわれを、つれなく見捨て去る
当時
(
そのかみ
)
に未練があればあるほど、人も犬も草も木もめちゃくちゃである。孤堂先生は
胡麻塩
(
ごましお
)
交
(
まじ
)
りの
髯
(
ひげ
)
をぐいと引いた
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
当麻路に墓を造りました
当時
(
そのかみ
)
、石を
搬
(
はこ
)
ぶ若い衆にのり移った
霊
(
たま
)
が、あの長歌を
謳
(
うと
)
うた、と申すのが伝え。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
舟
(
ふね
)
より
船
(
ふね
)
と
飛
(
と
)
び
渡
(
わた
)
りて、
其祝意
(
そのしゆくい
)
をうけらるゝは、
当時
(
そのかみ
)
の
源廷尉
(
げんていゐ
)
宛然
(
えんぜん
)
なり、
予
(
よ
)
も
肉
(
にく
)
動
(
うご
)
きて
横川氏
(
よこかわし
)
と
共
(
とも
)
に
千島
(
ちしま
)
に
行
(
ゆ
)
かばやとまで
狂
(
くるひ
)
たり、
舟
(
ふね
)
は
大尉
(
たいゐ
)
萬歳
(
ばんざい
)
の
歓呼
(
くわんこ
)
のうちに
錨
(
いかり
)
を
上
(
あ
)
げて
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
古き五年は夢である。ただ
滴
(
した
)
たる絵筆の勢に、うやむやを貫いて
赫
(
かっ
)
と染めつけられた昔の夢は、深く記憶の底に
透
(
とお
)
って、
当時
(
そのかみ
)
を裏返す折々にさえ
鮮
(
あざや
)
かに
煮染
(
にじ
)
んで見える。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“当時”の意味
《名詞・形容動詞》
当 時(とうじ)
その時。その頃。
現在、今日(こんにち)。
(出典:Wiktionary)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“当”で始まる語句
当
当然
当惑
当前
当座
当家
当身
当麻
当嵌
当初