弁天様べんてんさま)” の例文
わしや、獅子鼻しゝばな団栗目どんぐりめ御神酒徳利おみきどつくりくちなら真似まねるが、弁天様べんてんさまえねえ……まあ、そんなことかつしやい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なべとはよくをつけたと、おいらァつくづくあいつの、親父おやじ智恵ちえ感心かんしんしてるんだが、それとちがっておせんさんは、弁天様べんてんさま跣足はだしおんなッぷり。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
これまでわたくしどものっている服装ふくそうなかでは、一ばん弁天様べんてんさまのお服装みなりるようにおもわれました。
「ああ、弁天様べんてんさまへ御参詣で」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
これきざんでざうつくる、をんなのな、それはうつくしい、弁天様べんてんさまつたもんだ、おまへにもせてらう、吃驚びつくりするなよ。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「だっておまえ肝腎かんじん弁天様べんてんさまは、かたちどころか、かげせやしないじゃないか」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)