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嶮崖
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けんがい
ふりがな文庫
“
嶮崖
(
けんがい
)” の例文
新たに起こってきたあらゆる反省によって、彼の不安は増していった。
嶮崖
(
けんがい
)
が彼の周囲に現われてきた。彼は祖父とも友人らとも融和していなかった。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
北の方
嶮崖
(
けんがい
)
を下る八、九丁で、南穂高と最高峰とを連ねている最低部、横尾谷より来ると、この辺が登れそうに見えるが
甚
(
はなは
)
だ危険だ、奥穂高と北穂高との間を通るがよい。
穂高岳槍ヶ岳縦走記
(新字新仮名)
/
鵜殿正雄
(著)
人夫等岩崖を
仰
(
おほい
)
で唯
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
むるあるのみ、心は即ち帰途に
就
(
つ
)
くにあればなり、此に於て余等数人
奮発
(
ふんぱつ
)
一番、先づ
嶮崖
(
けんがい
)
を
攀登
(
はんとう
)
して其
登
(
のぼ
)
るを得べき事を
示
(
しめ
)
す、人夫等
猶
(
なほ
)
肯
(
がへ
)
んぜず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
どこかの山中の
嶮崖
(
けんがい
)
を通る鉄道線路の夜景を見せ、最後に機関車が観客席に向かって
驀進
(
ばくしん
)
するという甚だ物々しいふれだしのあった一景は、実は子供だましのようなものであった。
マーカス・ショーとレビュー式教育
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
彦十の口から、この国土の主たる斎藤家の内争と、その悪行ぶりを聞いてから、ふたたび、城を仰ぎ見た時、その鉄壁も、
嶮崖
(
けんがい
)
の
要害
(
ようがい
)
も、日吉の眼には、何の権威にも見えなかった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
一見人工を
加
(
くわ
)
へたる文珠菩薩に
髣髴
(
はうふつ
)
せり、
傍
(
かたはら
)
に一大古松あり、
欝
(
うつ
)
として此文珠
岩
(
いわ
)
を
被
(
お
)
へり、丘を
攀登
(
ばんと
)
して岩下に
近
(
ちか
)
づかんとするも
嶮崖
(
けんがい
)
頗甚し、小西君
及
(
および
)
余の二人
奮発
(
ふんぱつ
)
一番衆に先つて
上
(
のぼ
)
る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
是より水上に
到
(
いた
)
らば猶斯の如き所
多
(
おほ
)
きや
必
(
ひつ
)
せり、此に於て往路を
取
(
と
)
りて
帰
(
かへ
)
り、三長沢口に
泊
(
はく
)
し徐計をなすべしと云ひ、
或
(
あるひ
)
は
直
(
ただ
)
ちに此
嶮崖
(
けんがい
)
を
攀
(
よ
)
ぢて山に
上
(
のぼ
)
り、山脈を
伝
(
つた
)
ふて水源に
至
(
いた
)
らんと云ひ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
嶮
漢検1級
部首:⼭
16画
崖
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
“嶮”で始まる語句
嶮
嶮岨
嶮路
嶮峻
嶮山
嶮隘
嶮悪
嶮城
嶮難
嶮要