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小格子
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こがうし
ふりがな文庫
“
小格子
(
こがうし
)” の例文
さりとは思ひのほかなるもの、このあたりに大長者のうわさも聞かざりき、住む人の多くは
廓者
(
くるわもの
)
にて
良人
(
おつと
)
は
小格子
(
こがうし
)
の何とやら
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それはまさに、安つぽく、仇つぽく、吉原の
小格子
(
こがうし
)
の店先を覗いた時のやうな、異樣な惡どさと、手のつけやうのない色つぽさを感じさせるのです。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見て其
嬋妍
(
あでやか
)
さにほく/\悦び
在郷
(
ざいがう
)
育
(
そだ
)
ちの娘なれば
漸々
(
やう/\
)
宿場
(
しゆくば
)
の
飯盛
(
めしもり
)
か吉原ならば
小格子
(
こがうし
)
の
僅
(
わづ
)
か二十か三十の金を得るのが
關
(
せき
)
の山と
陰踏
(
かげぶみ
)
をして置たるが少しばかり手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その頃裏田圃が見えて、そして刎橋のあつた娼家で、中米楼についで稍格式のあつたものは、わたくしの記憶する所では京二の
松大黒
(
まつだいこく
)
と、京一の
稲弁
(
いなべん
)
との二軒だけで、其他は皆
小格子
(
こがうし
)
であつた。
里の今昔
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
さりとは
思
(
おも
)
ひのほかなるもの、
此
(
この
)
あたりに
大長者
(
だいちやうじや
)
のうわさも
聞
(
き
)
かざりき、
住
(
す
)
む
人
(
ひと
)
の
多
(
おほ
)
くは
廓者
(
くるはもの
)
にて
良人
(
おつと
)
は
小格子
(
こがうし
)
の
何
(
なに
)
とやら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
鑑定
(
めきゝ
)
に來たりし樓の主が誘ひにまかせ、此地に
活計
(
たつき
)
もとむとて親子
三人
(
みたり
)
が旅衣、たち出しは此譯、それより奧は何なれや、今は寮のあづかりをして母は遊女の仕立物、父は
小格子
(
こがうし
)
の書記に成りぬ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鑑定
(
めきゝ
)
に
來
(
き
)
たりし
樓
(
ろう
)
の
主
(
あるじ
)
が
誘
(
さそ
)
ひにまかせ、
此地
(
このち
)
に
活計
(
たつき
)
もとむとて
親子
(
おやこ
)
三人
(
みたり
)
が
旅衣
(
たびごろも
)
、たち
出
(
いで
)
しは
此譯
(
このわけ
)
、それより
奧
(
おく
)
は
何
(
なに
)
なれや、
今
(
いま
)
は
寮
(
りよう
)
のあづかりをして
母
(
はゝ
)
は
遊女
(
ゆうぢよ
)
の
仕立物
(
したてもの
)
、
父
(
ちゝ
)
は
小格子
(
こがうし
)
の
書記
(
しよき
)
に
成
(
な
)
りぬ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
格
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“小格子”で始まる語句
小格子双子