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定紋
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ぢやうもん
ふりがな文庫
“
定紋
(
ぢやうもん
)” の例文
金で大きく蓋の上に
定紋
(
ぢやうもん
)
の折鶴を現はした手匣とともに、今は亡き父の
記念品
(
かたみ
)
となつて、病院の枕元に置かれてある。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
柔
(
やはら
)
げ相摸殿よく
承
(
うけたま
)
はられよ徳川は
予
(
よ
)
が
本性
(
ほんせい
)
ゆゑ名乘申す
又
(
また
)
葵
(
あふひ
)
も予が
定紋
(
ぢやうもん
)
なる故用ゆる
迄
(
まで
)
なり何の
不審
(
ふしん
)
か有べきとの
詞
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その死骸の側に蟻地獄野郎の
定紋
(
ぢやうもん
)
の金具をつけた、煙草入があつたんだから、文句はないでせう。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
緋の羽二重に花菱の
定紋
(
ぢやうもん
)
を抜いた一対の
産衣
(
うぶぎ
)
が
萎
(
な
)
へばんでは
居
(
を
)
るが目立つて
艶
(
なまめ
)
かしい。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
まあ、申さば、
内裏雛
(
だいりびな
)
は
女雛
(
めびな
)
の冠の
瓔珞
(
やうらく
)
にも
珊瑚
(
さんご
)
がはひつて居りますとか、
男雛
(
をびな
)
の
塩瀬
(
しほぜ
)
の
石帯
(
せきたい
)
にも
定紋
(
ぢやうもん
)
と替へ紋とが互違ひに
繍
(
ぬ
)
ひになつて居りますとか、さう云ふ雛だつたのでございます。
雛
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
通り懸りけるに山下の
溷際
(
どぶぎは
)
に
深網笠
(
ふかあみがさ
)
の浪人者ぼろ/\したる
身形
(
みなり
)
にて上には丸に三ツ引の
定紋
(
ぢやうもん
)
付
(
つき
)
たる
黒絽
(
くろろ
)
の
螢
(
ほたる
)
も
洩
(
もる
)
ばかりの古き羽織を着し
謠
(
うた
)
ひを
唄
(
うた
)
ひながら
御憐愍
(
ごれんみん
)
をと云て往來の者に手の内を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
始として兩御目付三奉行
諸有司
(
しよいうし
)
小役人に
到
(
いた
)
るまで皆其家々の
定紋
(
ぢやうもん
)
付きたる
箱提灯
(
はこぢやうちん
)
を
燈
(
とぼ
)
し立行列正しく評定所へ出席せられ
威儀
(
ゐぎ
)
嚴重
(
げんぢう
)
に列座さるゝ有樣實にや日本の
政所
(
まんどころ
)
曇
(
くも
)
らぬ鏡の天下の善惡
邪正
(
じやしやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“定紋”の意味
《名詞》
家ごとに決まった紋。家紋。
(出典:Wiktionary)
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
紋
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“定紋”で始まる語句
定紋幕
定紋付
定紋入
定紋着
定紋附
定紋提灯
定紋附羽二重