“石帯”の読み方と例文
読み方割合
せきたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
院のためにととのえられた御衣服は限りもなくみごとなもので、そのほかに国宝とされている石帯せきたい、御剣を奉らせたもうたのである。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
伊予絣いよがすりに、石帯せきたいの結び目を、すこし横っちょにして、榊原健吉は、涼しそうに胡坐あぐらをくんだ。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まあ、申さば、内裏雛だいりびな女雛めびなの冠の瓔珞やうらくにも珊瑚さんごがはひつて居りますとか、男雛をびな塩瀬しほぜ石帯せきたいにも定紋ぢやうもんと替へ紋とが互違ひにひになつて居りますとか、さう云ふ雛だつたのでございます。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)