子貢しこう)” の例文
そのほか、范蠡はんれい子貢しこう白圭はっけいなどという人物は、いずれも産物を売買して利益をあげ、巨万の富をきずきあげたのであります。
子貢しこう曰く、貧にしてへつらうことなく、富みておごることなくんば如何と。子曰く、可なり、未だ貧にして楽み、富みて礼を好む者にかざるなりと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
(五) 諸国周遊の途中、孔子はていで弟子にはぐれ、独りくるわの東門に立っていた。鄭人が子貢しこうに告げて言った。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
孔子が子貢しこうにいった語に、顔淵を賞して、「吾与汝われとなんじと弗如也しかざるなり」といったのも、これがためであるといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「古人子貢しこうの言葉にもある——ココニ美玉アリ、ヒツニオサメテカクセリ、善価ヨキアタイヲ求メテランカナ——と」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子貢しこう、孔子に問いて曰く、『死者、知ることあるか、はた知ることなきか』子曰く
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
その音をれ聞いた孔子は、今度は別に何も言わなかった。とがめるような顔色も見えない。子貢しこうが子路の所へ行ってそのむねを告げた。師の咎が無かったと聞いて子路はうれしげに笑った。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
農夫と督耕者と農に益ある禽獣を饗せしは仁の至義の尽なりと『礼記』にめて居る、子貢しこう蜡を観る、孔子曰くたのしきか、こたえて曰く一国の人皆狂せるごとし、賜その楽しさを知らざるなり
第一の学而篇は、孔子の語を八章、孔子と子貢しこうとの問答を一章、有子ゆうしの語を三章、曾子そうしの語を二章、子夏しかの語を一章、子貢と子禽しきんの問答を一章集めたものである。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
四三管仲くわんちゆう四四ここのたび諸侯をあはせて、身は四五倍臣やつこながら富貴は列国の君にまされり。四六范蠡はんれい四七子貢しこう四八白圭はつけいともがら四九たからひさぎ利をうて、巨万ここだくこがねみなす。
子貢しこう子張輩しちょうはいは、顔淵がんえんに対する・師の桁外けたはずれの打込み方に、どうしてもこの感情を禁じ得ないらしいが。)子路は年齢が違い過ぎてもいるし、それに元来そんな事にこだわらぬたちでもあったから。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
えい公孫朝こうそんちょう子貢しこうにたずねていった。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子貢しこう仲尼ちゅうじ以上の人物だと思います。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子禽しきん子貢しこうにたずねた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)