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奇人
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きじん
ふりがな文庫
“
奇人
(
きじん
)” の例文
此
(
こ
)
の
話
(
はなし
)
を——
或時
(
あるとき
)
、
弴
(
とん
)
さんと
一所
(
いつしよ
)
に
見
(
み
)
えた
事
(
こと
)
のある
志賀
(
しが
)
さんが
聞
(
き
)
いて、
西洋
(
せいやう
)
の
小説
(
せうせつ
)
に、
狂氣
(
きやうき
)
の
如
(
ごと
)
く
鉛筆
(
えんぴつ
)
を
削
(
けづ
)
る
奇人
(
きじん
)
があつて、
女
(
をんな
)
のとは
限
(
かぎ
)
らない
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雲飛
(
うんぴ
)
といふ人は
盆石
(
ぼんせき
)
を非常に
愛翫
(
あいぐわん
)
した
奇人
(
きじん
)
で、人々から
石狂者
(
いしきちがひ
)
と言はれて居たが、人が何と言はうと一
切
(
さい
)
頓着
(
とんぢやく
)
せず、
珍
(
めづら
)
しい石の
搜索
(
さうさく
)
にのみ日を送つて居た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
世の中には
奇人
(
きじん
)
というものがありまして、どうも人並の事をしちゃあ面白くないから、何でも人とは反対をしなければ気が済まない。中には広告するためにやる奴もある。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
盖
(
けだし
)
芭蕉の
盆石
(
ぼんせき
)
が孔夫子の
泰山
(
たいさん
)
に似たるをいふなり。芭蕉
曾
(
かつて
)
駔儈
(
そくわい
)
の
風
(
ふう
)
軽薄
(
けいはく
)
の
習
(
しふ
)
少しもなかりしは
吟咏
(
ぎんえい
)
文章
(
ぶんしやう
)
にてもしらる。此翁は其角がいひしごとく人の
推慕
(
すゐぼ
)
する事今に於も
不可思議
(
ふかしぎ
)
の
奇人
(
きじん
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
が、あれは
無頓着
(
むとんじゃく
)
から来るのでしょう。人が冬帽を
被
(
かぶ
)
っているという事に気が付けば自分も被りたくなるでしょう。故意に俺は夏帽を被るといった日にはよほど
奇人
(
きじん
)
となる。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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盖
(
けだし
)
芭蕉の
盆石
(
ぼんせき
)
が孔夫子の
泰山
(
たいさん
)
に似たるをいふなり。芭蕉
曾
(
かつて
)
駔儈
(
そくわい
)
の
風
(
ふう
)
軽薄
(
けいはく
)
の
習
(
しふ
)
少しもなかりしは
吟咏
(
ぎんえい
)
文章
(
ぶんしやう
)
にてもしらる。此翁は其角がいひしごとく人の
推慕
(
すゐぼ
)
する事今に於も
不可思議
(
ふかしぎ
)
の
奇人
(
きじん
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“奇人”の解説
奇人(きじん)とは、性格や行動が奇矯で普通ではなく、一般の人とは異なっている人のことである。変わり者、変人、狂人、エキセントリックなどともいう。
(出典:Wikipedia)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“奇”で始まる語句
奇
奇麗
奇蹟
奇怪
奇妙
奇異
奇特
奇矯
奇瑞
奇態