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天目山
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てんもくざん
ふりがな文庫
“
天目山
(
てんもくざん
)” の例文
敗軍
(
はいぐん
)
の
将
(
しょう
)
は兵をかたらずと申します。ひとたび
天目山
(
てんもくざん
)
に
惨敗
(
ざんぱい
)
をとられた父上が、弓矢をなげうつのご決心は、よくわかっておりまする。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我が養家は大藤村の
中萩原
(
なかはぎはら
)
とて、見わたす限りは
天目山
(
てんもくざん
)
、
大菩薩峠
(
だいぼさつたうげ
)
の山々峰々
垣
(
かき
)
をつくりて、西南にそびゆる
白妙
(
しろたへ
)
の富士の
嶺
(
ね
)
は、をしみて面かげを示めさねども
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
越えるのはチト
億劫
(
おっくう
)
だが、しかしまだ
天目山
(
てんもくざん
)
の古戦場を初め、あの辺には見ておきたいと思ってその
機会
(
おり
)
を得ない名所がいくらもある、そう言われるとこの際、行って見たいような気持がする
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
我養家は大藤村の
中萩原
(
なかはぎわら
)
とて、見わたす限りは
天目山
(
てんもくざん
)
、
大菩薩峠
(
だいぼさつとうげ
)
の山々峰々垣をつくりて、西南にそびゆる
白妙
(
しろたえ
)
の富士の
嶺
(
ね
)
はをしみて面かげを
視
(
しめ
)
さねども、冬の雪おろしは遠慮なく身をきる寒さ
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
天目山
(
てんもくざん
)
へ埋めろ! 天目山へ埋めろ!」
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「おう……
天目山
(
てんもくざん
)
であいはてた、父の勝頼、また兄の太郎
信勝
(
のぶかつ
)
に、さても
生写
(
いきうつ
)
しである……。あの
戦
(
いくさ
)
のあとで
検分
(
けんぶん
)
した
生首
(
なまくび
)
に
瓜
(
うり
)
二つじゃ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我
(
わ
)
が
養家
(
やうか
)
は
大藤村
(
おほふぢむら
)
の
中萩原
(
なかはぎはら
)
とて、
見
(
み
)
わたす
限
(
かぎ
)
りは
天目山
(
てんもくざん
)
、
大菩薩峠
(
だいぼさつたうげ
)
の
山〻
(
やま/\
)
峰〻
(
みね/\
)
垣
(
かき
)
をつくりて、
西南
(
せいなん
)
にそびゆる
白妙
(
しろたへ
)
の
富士
(
ふじ
)
の
嶺
(
ね
)
は、をしみて
面
(
おも
)
かげを
示
(
し
)
めさねども
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それはむりではない、
武田家重代
(
たけだけじゅうだい
)
の軍宝——ことに父の
勝頼
(
かつより
)
が、
天目山
(
てんもくざん
)
の
最期
(
さいご
)
の場所から、かれの手に送りつたえてきたほど大せつな
品
(
しな
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
簾中
(
れんちゅう
)
そのほか一門の女性までが、
天目山
(
てんもくざん
)
のさいごへさして、炎々の下から離散を開始していた日である。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一族や、家臣のともがらにしても、みなこれ、かつて
甲山
(
こうざん
)
の
強者
(
つわもの
)
であり、すくなくも
天目山
(
てんもくざん
)
以前までは、織田も徳川も何する者ぞ——と、信玄
盛時
(
せいじ
)
の自尊心はなお高かった者どもである。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この月十一日、武田一門、勝頼以下、
天目山
(
てんもくざん
)
に滅亡し
了
(
おわ
)
んぬ——ということ。また、甲府占領接収のこと。信長公を始め味方の中軍は
上諏訪
(
かみすわ
)
に進駐、近く甲府御入城の予定——などの事柄であった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天目山
(
てんもくざん
)
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“天目山”の解説
天目山(てんもくざん)は、山梨県甲州市大和町木賊及び同大和町田野にある峠で、標高1,380mの山である。元は木賊山(とくさやま)と呼ばれていたが、後に山中に棲雲寺が創建されると、その山号から改称された。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“天目”で始まる語句
天目
天目台
天目将軍
天目天
天目形
天目釉
天目一箇命