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大甕
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おおがめ
ふりがな文庫
“
大甕
(
おおがめ
)” の例文
兵士たちは広場から運んだ裸体の鹿を、地中に埋まった
大甕
(
おおがめ
)
の中へ
塩塊
(
えんかい
)
と一緒に投げ込むと彼らはその上で枯葉を
焚
(
た
)
いた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
大甕
(
おおがめ
)
、酒甕、
捏鉢
(
こねばち
)
、
徳利
(
とっくり
)
、
花立
(
はなたて
)
、
壺
(
つぼ
)
、これが広っぱに山のように積んである。
博多
(
はかた
)
あたりの町を歩いて必ず荒物屋にあるのは、皆ここから供給される。
北九州の窯
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
また茶店の朱貴は、
大甕
(
おおがめ
)
十箇の酒をあけ、三頭の
黄牛
(
あめうし
)
をつぶし、ぞんぶんに大勢の腹を賑わした。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見まわす土間、狭いから一
眼
(
め
)
だ。古い道具やら空箱の類が積んである奥に、小窓を洩れる薄陽の縞を受けて二つ並んだ染料の
大甕
(
おおがめ
)
、何を思ったか藤吉、転がるように走り寄って覗き込んだ。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
磐城
(
いわき
)
相馬郡
大甕
(
おおがめ
)
村大字
雫
(
しずく
)
字
遠摸志
(
とおぼし
)
大唐田または唐干田という地名
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
しかしこの窯のことが私の心を異常に引くようになったのは、もう八、九年も前に村岡景夫君と長崎を旅した時、とある
骨董店
(
こっとうてん
)
のうす暗い一隅に
大甕
(
おおがめ
)
を見出した時からです。
多々良の雑器
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
筧
(
かけひ
)
の注いでいる
大甕
(
おおがめ
)
のかたわらへ寄って、自身小桶をつかんで
塗
(
ぬ
)
りの
盥
(
たらい
)
にそれを汲み入れ、まるで
鶺鴒
(
せきれい
)
のようにあたりを水だらけにしながら、せっかちに顔を洗いぬいていた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人夫が碑の下を発掘したところが地下から備前焼の
大甕
(
おおがめ
)
が出て来て、甕の石ブタを取り
除
(
の
)
けてみると、端坐した人間が、在世の姿のまま澄んだ水に
浸
(
ひた
)
っていたという話が残っている。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だが石見のこれらの窯では赤瓦のみではない、
大甕
(
おおがめ
)
を焼き、
捏鉢
(
こねばち
)
、すり鉢、べに鉢、
片口
(
かたくち
)
、壺類を焼く。
厖大
(
ぼうだい
)
な窯であるからそれも多量に焼く。なかんずく
来待石
(
きまちいし
)
を使った赤褐色の大甕が多い。
雲石紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
長光寺城一砕の
大甕
(
おおがめ
)
も、ここに至っては、
可惜
(
あたら
)
、何の
精彩
(
せいさい
)
も見ることはできない。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此処で私たちは三尺大の
大甕
(
おおがめ
)
や、その他鉄金具、
丸彫
(
まるぼり
)
のパカチなど幾種かを求めた。発送は面長の
厚誼
(
こうぎ
)
を受けた。面の役所は古い李朝代の立派な建物で、前に幾多の善政碑が並ぶのは見ものであった。
全羅紀行
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
甕
漢検1級
部首:⽡
18画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫