“おおがめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大甕40.7%
大瓶37.0%
大亀11.1%
大鼇7.4%
巨瓶3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大甕おおがめ、酒甕、捏鉢こねばち徳利とっくり花立はなたてつぼ、これが広っぱに山のように積んである。博多はかたあたりの町を歩いて必ず荒物屋にあるのは、皆ここから供給される。
北九州の窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
長光寺城中の実状、いよいよ水に窮し、兵馬みなかっして、乾き死なんとするや、蓄蔵の大瓶おおがめ三個の水を、枯喪こそうして生色なき城兵のまん中に担ぎ出させ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堂宇は撫養むや川にのぞみ、これまで本院には大黄鼬おおてん棲息せいそくして、まれには人の目にもかかり、また川には大鼇おおがめの住み、陸に上がって鳴きしことありしとの怪談などもありしが、このごろに至り
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
と、そのむさぼるにまかせ、兵みなくちしずくし、眼底を濡らすを見るや、大薙刀おおなぎなたの石づきを、なおあませる巨瓶おおがめの腹にさし向け
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)