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夜々
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よるよる
ふりがな文庫
“
夜々
(
よるよる
)” の例文
学者
(
がくしゃ
)
は、しばらくたたずんで、
昔
(
むかし
)
、この
寺
(
てら
)
に
美
(
うつく
)
しい
尼
(
あま
)
さんが、
夜々
(
よるよる
)
空
(
そら
)
を
仰
(
あお
)
いで、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に、
雲
(
くも
)
の
姿
(
すがた
)
に、
物思
(
ものおも
)
いに
沈
(
しず
)
んだ
姿
(
すがた
)
を
想像
(
そうぞう
)
したのであります。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かくすること日を重ねたりしに、次第にその女のところへ村の何某という者
夜々
(
よるよる
)
通
(
かよ
)
うという
噂
(
うわさ
)
立ちたり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
さあ、ぐつすり
眠
(
ね
)
るとしよう。
耶蘇
(
イエスス
)
よ。
十字架
(
クルス
)
を
負
(
お
)
ふあの
白
(
しろ
)
い
幼児
(
をさなご
)
たちをも、
夜々
(
よるよる
)
眠
(
ね
)
むらし
給
(
たま
)
へ。われ
真
(
まこと
)
にかく
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る。あゝ
眠
(
ね
)
むくなつた。われ
真
(
まこと
)
にかく
願
(
ねが
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
あれほど、
夜々
(
よるよる
)
見て居た
俤人
(
おもかげびと
)
の姿も見ずに、安らかな気持ちが続いているのである。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
(上略)近ごろは
夜々
(
よるよる
)
御
(
おん
)
姿の夢に入り実に実に一日千秋の思いを
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
その
盃
(
さかずき
)
は
天
(
てん
)
に
向
(
む
)
いてささげられてある。
星
(
ほし
)
が
夜々
(
よるよる
)
にその
山
(
やま
)
の
嶺
(
みね
)
を
通
(
とお
)
るときに、一
滴
(
てき
)
の
露
(
つゆ
)
を
落
(
お
)
としてゆく。その
露
(
つゆ
)
が千
年
(
ねん
)
、
万年
(
まんねん
)
と、その
盃
(
さかずき
)
の
中
(
なか
)
にたたえられている。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
々
3画
“夜々”で始まる語句
夜々中
夜々恋々