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塗
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まぶ
ふりがな文庫
“
塗
(
まぶ
)” の例文
「そんな
吝
(
けち
)
じゃアありませんや。お
望
(
のぞみ
)
なら、どれ、附けて上げましょう。」と
婦人
(
おんな
)
は切の端に銀流を
塗
(
まぶ
)
して、滝太郎の手を
密
(
そっ
)
と取った。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
妾
(
わたし
)
が
乳首
(
ちゝくび
)
へ
苦艾
(
にがよもぎ
)
を
塗
(
まぶ
)
って
鳩小舍
(
はとごや
)
の
壁際
(
かべぎは
)
で
日向
(
ひなた
)
ぼっこりをして……
殿樣
(
とのさま
)
と
貴下
(
こなた
)
はマンチュアにござらしゃりました……いや、まだ/\
耄
(
ぼ
)
きゃしませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それに答える代りに、チチコフは
薄焼
(
ブリン
)
を三枚いっしょに丸めて、それに溶かしたバタをべっとり
塗
(
まぶ
)
して口の中へ押しこむなり、ナプキンで唇と手を拭った。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
火藥を
塗
(
まぶ
)
した觀世撚を、小さい穴へ差し込めば宜い、その先へ長くて丈夫で品の良い線香を立てた。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
笈摺
(
おいずる
)
も古ぼけて、
旅窶
(
たびやつ
)
れのした風で、白の
脚絆
(
きゃはん
)
も
埃
(
ほこり
)
に
塗
(
まぶ
)
れて狐色になっている。母の話で聞くと、順礼という者は行方知れずになった親兄弟や何かを尋ねて、国々を
経巡
(
へめぐ
)
って歩くものだと云う。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
例之
(
たとへ
)
ば午、吸物摘入、
小蕪菁
(
こかぶ
)
、椎茸、平昆布、
大口魚
(
たら
)
、
鱠
(
なます
)
、千六本貝の柱、猪口はり/\、焼物生鮭粕漬、夕、吸物牡蠣海苔、口取蒲鉾卵
橘飩
(
きんとん
)
青海苔を
塗
(
まぶ
)
したる牛蒡鯛の小串、刺身
比目魚
(
ひらめ
)
黒鰻
(
まぐろ
)
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
溶かした砂糖で固めたり
塗
(
まぶ
)
したりされているばかりでもなかった。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
火薬を
塗
(
まぶ
)
した
観世撚
(
かんぜより
)
を、小さい穴へ差し込めば宜い、その先へ長くて丈夫で品の良い線香を立てた。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“塗”の意味
《名詞》
(ぬり)塗ること。また、塗った物。
(ぬり)漆塗り。
(出典:Wiktionary)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
“塗”を含む語句
朱塗
塗籠
塗抹
血塗
蝋塗
泥塗
塗料
糊塗
上塗
丹塗
塗師
漆塗
蝋塗鞘
塗香
塗付
塗板
紅殻塗
黒塗
溜塗
白塗
...