“塗板”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬりばん33.3%
ぬりいた33.3%
ボールド33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かるい方を背中にした三十人ばかりの小供が黒い頭をそろえて、塗板ぬりばんを眺めていると、廊下から先生が這入はいって来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何本を買はねばならぬかとか、石盤は石石盤が可いか紙石盤が可いかとか、塗板ぬりいたたせねばならぬかとか、父兄は一人々々同じ様な事を繰返して訊く。孝子は一々それに答へる。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
数学はできるまで塗板ボールドの前に立っているのを常としていた。余のごときは毎々一時間ぶっ通しに立往生をしたものだ。みんなが代数書を抱えて今日も脚気かっけになるかなど云っては出かけた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)