“ぬりばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
塗板100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かるい方を背中にした三十人ばかりの小供が黒い頭をそろえて、塗板ぬりばんを眺めていると、廊下から先生が這入はいって来た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると、うしろから三番目の机の中ほどにいた小供が、席を立って先生の洋卓テーブルそばへ来て、先生の使った白墨を取って、塗板ぬりばんに書いてある記元節の記の字へ棒を引いて、そのわきへ新しく紀と肉太にくぶとに書いた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)