“ボールド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒板85.7%
塗板14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その向う横町に代言だいげんだか周旋屋しゅうせんやだか分らない小綺麗こぎれい格子戸作こうしどづくりのうちがあって、時々表へ女記者一名、女コック一名至急入用などという広告を黒板ボールドへ書いて出す。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三文字紋弥はなにを吹込ふきこんだかわかりませんが、それから三日経たないうちに、さしも城内に桃色の権力を揮ったお金の方が、黒板ボールドに書かれた文字を拭き消したように
数学はできるまで塗板ボールドの前に立っているのを常としていた。余のごときは毎々一時間ぶっ通しに立往生をしたものだ。みんなが代数書を抱えて今日も脚気かっけになるかなど云っては出かけた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)