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四川
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しせん
ふりがな文庫
“
四川
(
しせん
)” の例文
「おいおい、子供の欲しい御婦人なら
鹿宝
(
ろくほう
)
がいいだろう……これは
四川
(
しせん
)
から来たんで、鹿の
胎子
(
はらご
)
を
丸薬
(
がんやく
)
にしたもので御座いますがね」
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
著者の甥の
致華
(
ちか
)
という者が
淮南
(
わいなん
)
の分司となって、
四川
(
しせん
)
の
※州
(
きしゅう
)
城を過ぎると、往来の人びとが何か気ちがいのように騒ぎ立っている。
中国怪奇小説集:16 子不語(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
万畳
(
ばんじょう
)
の雲なす遠山は、対岸の空に
藍
(
あい
)
か紫かの
襞
(
ひだ
)
を曳き、
四川
(
しせん
)
くだりの
蓆帆
(
むしろぼ
)
や近くの白帆は、悠々、世外の物のようである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
といふのは、われ/\は
四川
(
しせん
)
生れの或る退役軍人の家で
出逢
(
であ
)
つたのだ。くはしく云へば、退役軍人のひつそりした正房の壁にかゝつてゐる画幅の前で出逢つたのだ。
南京六月祭
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
四川
(
しせん
)
、
広東
(
カントン
)
は? ちょうど今戦争の真最中だし、
山東
(
さんとう
)
、
河南
(
かなん
)
の方は? おお
土匪
(
どひ
)
が人質を
浚
(
さら
)
ってゆく。もし人質に取られたら、幸福な家庭はすぐに不幸な家庭になってしまう。
幸福な家庭
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
先ず、支那の奥地の
四川
(
しせん
)
省から
雲南
(
うんなん
)
、
貴州
(
きしゅう
)
へかけて住んでいる大富豪の中で、お茶の風味がよくわかって、茶器とか、茶室とかの趣味に
凝
(
こ
)
り固まった人間が居るとしますかね。
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ことに折竹は、西南奥支那の
Hsifan territory
(
シフアン・テリトリー
)
——すなわち、北
雲南
(
うんなん
)
、奥
四川
(
しせん
)
、
青海
(
せいかい
)
、北チベットにまたがる、「
西域夷蛮地帯
(
シフアン・テリトリー
)
」通として至宝視されている男だ。
人外魔境:03 天母峰
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
四川
(
しせん
)
の大輪山、〈群峰
環
(
めぐ
)
り列なる、異人奇鬼のごとし、あるいは車に乗り蓋を張る、あるいは
衣冕峩冠
(
いべんがかん
)
す、あるいは帯甲のごとく、あるいは躍馬のごとく、勢い奔輪のごとき故に名づく〉。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「おおこれは
四川
(
しせん
)
の名茶。田舎者の私たちには、めったにいただけない玉茶だ。なんとも、すずやかな香味ですわい」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貴女は
四川
(
しせん
)
省附近に、お茶で
身代
(
しんだい
)
を無くした人間が多い事を御存じじゃ無いですか。ヘエ。それも御存じ無い。アノ附近に限られているのですからかなり有名な事実なんですが……。
狂人は笑う
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
葭萌関
(
かぼうかん
)
は
四川
(
しせん
)
と
陝西
(
せんせい
)
の境にあって、ここは今、漢中の張魯軍と、蜀に代って蜀を守る玄徳の軍とが、
対峙
(
たいじ
)
していた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葭萌関は
四川
(
しせん
)
と
陝西
(
せんせい
)
の省境にあたる
嶮要
(
けんよう
)
で、もしこれへ玄徳の援軍が入ったら、いよいよ破ることは難しいと察していたので、漢中軍をひきいた馬超は
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
四川
(
しせん
)
の奥地はすでに冬だった。蜀宮雲低く垂れて
涙恨
(
るいこん
)
をとざし、帝
劉禅
(
りゅうぜん
)
以下、文武百官、
喪服
(
もふく
)
して出迎えた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遼東
鮮卑国
(
せんひこく
)
(遼寧省)の兵五万が、
西平関
(
せいへいかん
)
(甘粛省・西寧)を犯して
四川
(
しせん
)
へ進攻して来るもの。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして彼の領有は、一躍、
四川
(
しせん
)
漢川
(
かんせん
)
の広大な地域を見るにいたり、いまや蜀というものは、江南の呉、北方の魏に対しても、断然、
端倪
(
たんげい
)
すべからざる一大強国を成した。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
劉焉
(
りゅうえん
)
を益州の
牧
(
ぼく
)
に封じ、
劉虞
(
りゅうぐ
)
を幽州に封じて、
四川
(
しせん
)
や漁陽方面の賊を討伐させていた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ばかをいえ。拙者にはいささか流浪の経験もある。
四川
(
しせん
)
・
広西
(
かんしい
)
・
広東
(
かんとん
)
の旅もした」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“四川(
四川省
)”の解説
四川省(しせんしょう、スーチュアンしょう、zh: 四川省、Sìchuān Shěng、en: Sichuan)は、中華人民共和国西南部に位置する省。略称は川あるいは蜀。省都は成都。西北部はチベットの伝統的な地方区分でいうアムド地方の東南部、西部はカムの東部にあたる。また、東部の重慶は直轄市として1997年に分離した。
(出典:Wikipedia)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“四川”で始まる語句
四川路
四川弓
四川省
四川茶
四川料理
四川酆都縣