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啼
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なく
樵夫はこれをしらず、今日の
生業はこれにてたれり、いざや
焼飯にせんとて打より見れば一
粒ものこさず、
烏どもは
樹上にありて
啼。
一杯に頬を膨らし、
呻って
啼真似をすると、ごく
低声、膳の上へ
頤を出して
雉子啼や茶屋より見ゆる
萱の中 蓑立
黄鳥や竹の子藪に
老を
啼
樵夫はこれをしらず、今日の
生業はこれにてたれり、いざや
焼飯にせんとて打より見れば一
粒ものこさず、
烏どもは
樹上にありて
啼。
不可也二人とまりなば
両親案給はん、われは
皈べしなど、はなしの
間児の
啼に
乳房くゝませつゝうちつれて道をいそぎ
美佐嶋といふ原中に
到し時
婦人
稀には小児を
背中にむすびつけて
押も
有ども、この小児
啼ことなきも常とするの
不思議なり。
況此堂押にいさゝかも
怪瑕をうけたる者むかしより一人もなし。
婦人
稀には小児を
背中にむすびつけて
押も
有ども、この小児
啼ことなきも常とするの
不思議なり。
況此堂押にいさゝかも
怪瑕をうけたる者むかしより一人もなし。