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可怪
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をか
ふりがな文庫
“
可怪
(
をか
)” の例文
「八つ折に疊んで、長い間持つて歩いたんだらう。折目がひどく痛んで、變な匂ひまで附いてゐるが、——
可怪
(
をか
)
しいのは日附だよ」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それにしてもあれ程凄まじかつた伝来の流行が、今はもう全くの昔の夢になつたのかと思ふと若い私は
可怪
(
をか
)
しな気がする。
鱗雲
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
何だか
可怪
(
をか
)
しな様子だね私の言ふ事が何か
疳
(
かん
)
にでも障つたの、それならそのやうに言つてくれたが
宜
(
い
)
い、黙つてそんな顔をしてゐられると気に成つて仕方が無いと言へば
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「辻堂のとこで手毬をついてゐられたで、こりやどうも
可怪
(
をか
)
しい。昼とんびが手毬をつくやうなしをらしいことはすまいと、あの時思つただけど、何しろ
俺達
(
おらたち
)
や
南瓜
(
かぼちや
)
みてェな馬鹿ばかりだで。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
夏
(
なつ
)
、
黒羅紗
(
くろらしや
)
の
半外套
(
はんぐわいとう
)
、いくら
雨模樣
(
あまもやう
)
でも
可怪
(
をか
)
しい
扮裝
(
みなり
)
だ。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
「それも判らない。いくら醉つ拂つて居たにしても、
簾
(
すだれ
)
一重の隣りで、人一人殺されるのを知らなかつたといふのは
可怪
(
をか
)
しい——」
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
とか「何うも近頃、村瀬さんの様子は
可怪
(
をか
)
しい、恋人でも出来たのではなからうか、といふ専らの評判なんだが何か嬉しいことでもあるんですか?」
女に臆病な男
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
正太は
何故
(
なに
)
とも得ぞ解きがたく、烟のうちにあるやうにてお前はどうしても変てこだよ、そんな事を言ふ
筈
(
はづ
)
は無いに、
可怪
(
をか
)
しい人だね、とこれはいささか
口惜
(
くちを
)
しき思ひに
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「俺もそれが判らなかつたが、金之丞ではあるまいか——と疑つて居た。第一、柳原で俺達へ飛付いた時、あの闇の中で、不意に俺と氣の付いたのが
可怪
(
をか
)
しい」
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
正太
(
しようた
)
は
何故
(
なに
)
とも
得
(
ゑ
)
ぞ
解
(
と
)
きがたく、
畑
(
はた
)
のうちにあるやうにてお
前
(
まへ
)
は
何
(
ど
)
うしても
變
(
へん
)
てこだよ、
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ふ
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
いに、
可怪
(
をか
)
しい
人
(
ひと
)
だね、と
是
(
こ
)
れはいさゝか
口惜
(
くちを
)
しき
思
(
おも
)
ひに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お茶にしては妙に甘い、そして香氣が
可怪
(
をか
)
しいと思ひましたが、三口目には綺麗に飮んでしまひます。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まゝごとの昔しより別れて今ではお前さまお一人をたよりの、お新さま
可哀
(
かわゆ
)
しとあるは御尤、いひ譯あそばすほどが
可怪
(
をか
)
しく、左樣ありてこそ嬉しきお心を喜んで居りまする
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「成程、そんな事もあるだらう。それにしても、妹に言ひ寄る男を一々殺すのは
可怪
(
をか
)
しいではないか」
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
可怪
(
をか
)
しいぞ。
簾
(
すだれ
)
が下つて、
忌中
(
きちう
)
の札が出て、中から線香の匂ひだ。誰が死んだのだらう?」
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お糸が變に金次郎を
庇
(
かば
)
ひ立てし
乍
(
なが
)
ら、洗へば洗ふ
隙
(
ひま
)
のある
袷
(
あはせ
)
を血の着いたまゝ風呂場に置いて、わざとお前に見せたのも
可怪
(
をか
)
しいし、疑へば、お前が物蔭で樣子を見てゐることを知つて
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
可怪
(
をか
)
しな事があるものだ、もう晝だつて言ふのに、まだ雨戸も開いてねえ」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これや
可怪
(
をか
)
しい。すると金之丞さんが死體を抱き上げた時の足跡は?」
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前さんも
可怪
(
をか
)
しいと思ひましたか。御主人」
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ——、少し
可怪
(
をか
)
しいぜ、八」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それが
可怪
(
をか
)
しう御座います。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“可怪”で始まる語句
可怪気